そして私の中に居る、兵助がぴくり、と動いたのが私に伝わる。その小さな動きは、痛くなく、変な感じがする。…これが気持ち良いって言うんだろうか。

「梅雨、」

掠れた声で彼が私を名を呟く。

「なに?」
「も…だめ、私…我慢できない」

え?、と私が言った。
返事は返ってこなくて、彼は私の手を強く握った。
そして兵助が勢いよく腰を動かし始めた。
痛いのと、なんだか変な感じが混ざって、感じたことのない感覚に凄く違和感がある。

「ん、あっ…!」
「…あ、…っう」

兵助が激しく動く度に、私の中が蠢くのがわかる。兵助は苦しそうに、また声を出した。


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