「辛く、ないか…っ?」 「だい、じょ…ぶ」 「じゃあ…奥まで、入れるからっ…」 「…わかった、よ」 私の顔に触れながら、兵助は辛そうな顔をしてきく。 痛いけれど、もっとほしい。…私は思った。 私は了承の声を発すると共に 私に触れていた彼の手を握る。 私のなかに兵助は少しずつ腰を進めた。 まだ誰にも開かれていない身体に、どんどん兵助が入り込んでいっぱいになる。 …押し広げられた中はさっきよりも痛い。でもなんだか幸せだ。 「…あ…んっ…」 「…ぁ…」 とても熱い私の中に入っていく兵助の陰茎に、自分の膣壁がまとわりつくような感じで蠢いたのがわかる。 兵助もそれを感じているのか、少し呻いた。 「…全部入った、大丈夫か?」 「…へ、すけ」 中に入ったまま、動かずに私をみつめた兵助を私は呼んだ。 「大好き、」 幸せの涙なのか、痛みの涙なのか、なんなのか。 いきなり目の前が少しぼやけた。私の目尻から生温い涙が伝うのがわかる。 私は微笑んだ。 幸せ、だから。 << < 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 + > |