口付けをおとしたあと、彼は私を見つめた。

いつもと違う、彼。
凄く、綺麗だ。

私はその兵助に見とれた。私は、その綺麗すぎる兵助と、さっきまでの気持ちよさで頭も身体もどうにかなってしまいそうだった。

…彼と繋がりたい。

「へーすけ、」
「どうかしたか?」
「…っ…はやく、きて?」
「え」

私の言葉に兵助の睫毛がふさふさな瞼が勢いよく上がって見開いた。そして顔がどんどん赤くなっていく。
私はとんでもないことを言ってしまった、のだろうか。ただ…もう、兵助がほしくてほしくてたまらないだけ。それを兵助に伝えたかった。


「…私は梅雨の身体が辛くなるのは嫌だ」

兵助は手を止めて、私に言う。きっと私に辛い思いをさせたくないんだろう。

「でも、はやく兵助と繋がりたい…」

私は涙が出そうなくらい、恋しかった。痛くたって良い。兵助と繋がることが出来るなら。

「…わかった。痛かったら言うんだぞ?」
「うん、だいじょ…ぶ」

引かない私に兵助は了承しながらも心配そうな顔をした。私も自分がこんなこと言うなんて、思いもしなかった。

兵助が自分の装束を脱いだ。私はあんなことを言ったのに、兵助の身体を見るのは恥ずかしい。

私自身の矛盾さに自分でも驚く。
兵助が真剣な顔で私を見つめた。

「入れるからな…?」
「う、ん…」

ぬる、と私の膣口に兵助の陰茎があてがわれたのがわかる。
ぴく、と私の身体が、その動きに反応した。ぐ、と兵助が腰をおすと、中に入る、感覚。

「…い、…つっ…は…」

「…っは、」

物が入る感覚。
初めての感覚に私は、眉をひそめる。


兵助は苦しそうに息を、吐いた。


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