それから、求めあうように口付けをした。 くちゅ…と、唾液と舌の絡み合う音が、とても響いて厭らしい。 唇を離せば、いつもより大人っぽい兵助が私を見ていた。凄くかっこよくて惚れ直してしまいそうだ。 …今、もうこれ以上にないってくらいに大好きだけれど。 兵助は、私の胸に触れた。やわやわ、と触れるその感触が凄く気持ちよくて、私はその感触に酔いしれながら、声を出さないように口に力を入れた。 ぴくり、ぴくり、と兵助が触れる度に私は大袈裟なくらい、身体がはねる。 「っ…はぁ、」 私は声を我慢するのが辛くて息を、吐いた。 「声、我慢してるのか?」 兵助は何かに気付いたかのように、私にそっと触れながら言う。 「だっ…て、恥ずかしいじゃない…」 「…でも、私は梅雨の声、ききたい。」 そう言った兵助が私の衣服をはだけさせる。 << < 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 + > |