2010/06/25 恋人に買い物をしてきてもらう話(不破SSと鉢屋SS)
名前はカレンです



うわーんお腹痛いよう毎月毎月何で女はこんなに苦労しなくちゃいけないのいっそのこと男もこの苦しみを味わえよ!

…と思う私は今日実はデートだったりする。
デート。
特に出かける予定ではなく、どっちかの家でのんびりしよーかーとか言ってた訳だが、生憎こんな絶不調で出かけられるはずがない。
無理無理絶対無理。
てゆかナプキンの予備があと1個しかないことにさっき気付いた。最悪だ。
これはもう、デート断るしかないかぁ…

私は重たい体にムチを打って、何とか携帯電話を手にした。


☆以下、相手が分かれます☆


【不破雷蔵の場合】

「もしもーし、雷蔵?悪いんだけど今日のデートなしでいい?体調悪くって…」
『え!?風邪でも引いたの?大丈夫?』
「大丈夫大丈夫、ただの生理痛だから我慢してれば治るよ……きっとね」
『あ、あー…そういうことか。女の子は大変だね。お見舞い行こうか?』
「ううん、いいよ。私ゴロゴロしてるだけじゃ悪いし」
『気にしなくていいよ。それに、今日は元々ゆっくりする予定だったんだし』
「そう?」
『うん、だから僕から会いに行くね。せっかく約束してたんだし、顔くらいは見たいよ。あ、何か必要なものとかある?途中で買ってくけど』
「必要なもの…あ、じゃぁナプキン買ってきてくれない?メーカーどこでもいいから」
『え!?』
「ちょうど予備がなくなるとこでさー、雷蔵が買ってきてくれるんなら調度いいや」
『ナ、ナプキンてカレン…!』
「じゃーよろしく!あ、お腹痛くなってきた…早く来てねー!」プツッ

あー痛い痛い、時間を置いて急に酷くなるんだもん…嫌だなぁ。
ところでナプキンの買い出しを雷蔵に頼んじゃったけど、大丈夫かしら。
こんなこと初めてだからちょっと心配だけど…私もお腹痛いし、仕方ないよね。
聞いてきたのは雷蔵の方だし。

痛むお腹を抑えること二時間。
あまりに遅い訪問に心配を通り越して忘れかけた頃、雷蔵はようやく私の家にやってきた。
遅いよ。私はあれからトイレに行って、今は最後の砦を装着中なんだから。

「…で、何でこんなに買ってきたの?」
「だって、いっぱい種類があって…カレンは何でもいいって言ったし、どうせ使うんならあっても困らないかなぁって思って」
「雷蔵さんよ、限度というものを知ってくれ」

これ売り場にあるナプキン片っ端から手に取ってきたんだろ。
絶対にそうだろ!

大量のナプキンを前にして、私は違う意味でとても疲れた。


結論:雷蔵にナプキンの買い出しを頼むと、売り場の前で散々悩んだあげく片っ端からカゴに突っ込む




【鉢屋三郎の場合】

「えーと、‘お腹痛いから今日行けない’っと…」

恋人である三郎にメールを打つ。
それなりに付き合いが長く、さっぱりとした関係を保っている私たちに今更恥じらうことはあまりない。
生理痛だって、こんな風に言ってしまう。

送信完了の画面が出た携帯を放り投げて、再びごろごろ。
今日は一日こうしてようと決めた。
つらい時に無理する必要はないのだ。

テレビを見ながら30分程そうしていたら、玄関からがちゃがちゃと音がした。
そして手にビニール袋をぶら下げた三郎がやってきた。

「あれ、何で来たの」
「お前ナプキン切れてただろう。ほら、買ってきてやったから感謝しろ」
「え!?あ…ありがとう。わざわざ…」

受け取った袋を開ければ、いつも使っているメーカーの多い日夜用羽付きさらさらタイプが入っていて、私が今欲しいものとドンピシャだった。
何でそこまで把握してるんだろう…ちょっと怖いんだけど。
そう思っていたら、三郎は上着を脱ぎながら「別に、俺も欲しいもんがあったからついでだったんだよ」と言ったので、袋の奥を探ると出てきたのはコンドーム。
こいつ生理用ナプキンとコンドーム一緒に買ったのかよ。
絶対店員さんから変な目で見られたに違いない。

「ん?何だよ」

怪訝そうな顔をして振り返った三郎に、私は何でもないと言って首を振った。
突っ込みたいことは沢山あるが、とりあえず今は何も言わずにありがとうと言っておこう。
買ってきてくれたことには素直に感謝すべきである……だけど何か納得いかない!


結論:三郎はナプキンの予備を把握してなくなりかけると同じものを揃えてくれる。ついでにコンドームも一緒に買っちゃう人。


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あと3人もその内書く!


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