ああ、どうして何もできなかったんだろう!

「私に任せて――逃げるんだ!」




リーマスは今夜、脱狼薬を飲んでいなかった。
それは原作を読んで知っていたはずなのに!



「リーマス!」



私の魔法で何とか、なんとかリーマスの変身を止めなきゃ!


「何をやっているんだ!早く逃げろ!」

「きゃっ!」


ああ!杖が……!

私が杖を拾い上げた時には、もう、リーマスとシリウスの戦いが始まってしまっていた。


「キャー!」

ハーマイオニー?
殺気の悲鳴、ハーマイオニーだよね?
何があって……?



「エクスペリアームズ!武器よ去れ!」

ああ!
アイツが!





「シリウス、あいつが逃げた。ペティグリューが逃げた」





私は……結局止められなかった。



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