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0909 刺青主
ワンピース









バサ、と服を脱ぐと背中に翼のような刺青が見える。刺青は背中だけじゃない、腕や腰に縄や鋭いナイフのような刺青。
すこし背中を丸めると背中の刺青は徐々に浮き上がり、次第に大きくなって完全に剥がれる頃には立派な翼になっていた。鳥なんかとは全く違う、それでも本当に飛べる大きな翼。○○のその姿はまるで芸術的な彫刻のようだった。




「…何を見てるんだ、シャンクス」




切れ長の瞳が俺を横目で睨む。いや、別に○○本人は睨んでるつもりなんかないんだろうがその目つきの悪さがそう思わせる。高い身長に細身ながら筋肉質な体。綺麗な顔に気だるげな長めの髪がかかって色気は抜群フェロモン全開。体中の刺青はそれをさらに際立たせる装飾。




「いやキレーだなってなぁ。いつ見ても不思議だし」




体から浮き上がる刺青は悪魔の実の能力じゃないらしい。本人がそう言うんだから信じるし、本人がそれ以上語りたがらないなら聞かない。○○は大切な仲間だから。まぁ酒の席でのウザ絡みは許してくれ。




「本当に変わってるよ、アンタは」




そう言って甲板から大きく羽ばたいて空へ飛んだ○○は船から見えた島の偵察へ行った。あの日あんな風に飛んでる○○を仲間にしたのは俺。ベンに頼んで撃ち落としてもらってよかった!




End