0905 動物に好かれる主
ワンピース









立ち寄った島ではなんでも山にたくさん大きな獣が出るそうで、暇つぶしがてらそこに行ってみる事にした。




「行きたいなら1人で行ってこいよ」




ベックに冷たくそう言われ、1人で噂の山を登る途中確かに大きな獣の足跡や、遠くで響く鳴き声を聞いた。美味そうなやつなら食っちまおう、そう思いながらてっぺんまで登ると広いそこに岩場を見付けた。そしてそこにはたくさんの大きな獣と、それに囲まれる1人の…男。




「っやめて！」




男を見付けた瞬間背後から飛びかかってきた巨大な四足獣に剣を振るおうとすると叫び声が上がり、男が剣を持つ腕に縋りついた。獣からの威嚇の声がすごいが男が必死に宥めて抑えているようだ。危ないから仕方なく剣を下ろす。




「あんた何者だ？」




どう見てもまだ20歳そこそこの綺麗な顔した男にそう聞くも、どう答えたらいいのか考えているようで首を傾げている。周りの獣達は唸り声を上げてまるで俺からこいつを守ろうとしているようだし、不思議な事にこいつはその獣たちを抑える事ができるようだ。
なんだか面白そうな奴だ。




「まぁあんたが何者でもいいか！名前教えてくれよ、俺はシャンクス！」




あんたの話を聞かせてくれ！そう言うと男はさらに困った顔をした。




End