いち [ 5/25 ]


「小太郎せんぱああああい!」
「おはようさん。今日も元気やなあ切原は。」
「んもー赤也でいいっスよ!あー小太郎先輩好き。大好き。いい匂いする。」


俺の胸にグリグリとふわふわした頭を押し付けるのは後輩の切原赤也。テニス部の期待の2年生エースだ。

切原が来たってことはそろそろあいつも来るな。


「切原、ちょっとそこ危ないから手繋ごか。」
「えーなんでスかあ。離れたくないー。先輩とハグしてたいっスー!」」
「あはは、あ。」
「うおおおおおおおおお小太郎おはようううううああああ」
「うげ、丸井せんぱ、ぎゃぶ!?」


抱き着いていた切原を押し抜け丸井が俺の胸に思いっきりダイブ。勢いが強かったから少しよろけてしまったがなんとか持ち直した。


「おはよ小太郎。おはよおはよー!」
「何回も言わんでもしっかり聞こえとるから。おはようさん。丸井。」
「〜〜!小太郎今日一緒に飯食お!」
「うん。食べよ。」
「はあ!?丸井先輩ずるいっ!俺も一緒に食べたい!」
「赤也は来んな。俺と小太郎と二人で食べんの!」
「ええやん。皆で食べよ。人数おったほうが楽しいやろ?」


納得いってない様子だが二人供渋々頷いた。




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