テストも終わったし、もう勉強しなくていいんだ!とまじ解放感に浸っていたら携帯が鳴った。
「跡部じゃん。」
そう我がテニス部部長の跡部景吾からのメールだ。内容は今日暇か、というものだった。テストも終わったし部活もないし、うん暇だな。ひ、ま、と簡潔に返信する。俺、こう見えて超跡部と仲良しだからね。何がきっかけで、とかはあんまよく覚えてねーなあ。気付いたら仲良くなっていた感じ。っと、返信きたきた。
「お、今日跡部んちかー。」
跡部んちで遊ぶことになった。これは非常にラッキーだな!跡部んちに行くと毎回お菓子出るんだけど、あのお菓子は美味しい。俺的にはマカロンが一番かなー!
「お、あれは。」
樺地じゃね?教室から廊下を歩く巨体が見えた。多分樺地も跡部んとこ行くだろうから一緒にいこーっと。鞄にお菓子やら教科書やらゲームやらを詰め込む。俺は教室を飛び出した。
「かっばじー!お前も跡部んとこ行くんだろ?」
「ウス。」
「俺も一緒に行くわ!」
と言うと、瞬間世界が急に高くなった。まあつまりは樺地に抱っこされた訳だな。
「お、いつも悪いな。」
「……いえ。」
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