03





この人はシカマルのいとこ?
いとこってあの、親戚の?
親同士が兄弟っていう、あれ…?


「やっぱ言ってなかったなシカちゃんのバカ」
「…うるせぇ。言うタイミングなかっただろ」
「…で、でも…じゃあ、昨日のは…?」
「昨日はあたしが長期任務から帰って来て、奈良家のみんなが集まって帰還祝いしてくれたの。そんで楽しくて飲みまくって潰れかけたあたしをシカちゃんが連れて帰ってくれたってわけ」


…ちょっと頭の中がパニックだ、整理しよう。
つまり、彼女は奈良一族の人でそしてシカマルの従姉妹。昨日は彼女が長期任務から帰って来てそのお祝いで奈良一族で飲んでたと。それで酔っ払った彼女をシカマルが連れて帰った。

…ってことは、


「浮気じゃ、ない?」
「そ。こいつにそんなことする度胸ないから」
「言い過ぎだろサツキお前」
「それに、シカちゃんはあんたのこと大好きだから安心しな。昨日もヨシノおばさんと三人でここで飲み直してたときマリナに会いてぇマリナに会いてぇってうるさかったんだから」
「!」
「っおいバカ!余計なこと言うなよめんどくせぇ!」
「何よ、本当のことじゃん。そろそろマリナに会わねぇとマジでやべぇとも言ってたなぁ。あ、あとね…」
「もういいマジで黙れお前は!!」


きゃきゃっとはしゃぎながら逃げるサツキさんを真っ赤な顔で追いかけるシカマルをただ眺めた。
シカマルが、私に会いたいって?そんなこと思ってくれてたなんて知らなかった。


「ったく、あいつマジで逃げ足早ぇわ」
「…シカマル、あの…」
「…あー、ここじゃなんだからよ。俺の部屋行こうぜ」
「…うん」



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