▼世界観
時は現代―平成の世、日本。つつがなくまわり続ける世界に、未だひっそり息づく異形の民、"妖"。人々は知らない。町に、都会に、すぐ傍に、妖たちがいつも貴方の近くにいるということを。そう、今も、貴方のすぐ隣に――…


▼舞台
都会から離れ、山々に囲まれた土地「神代町」。盆地であるそこには"力"が集まる。地形、地脈により土地自体に"力"が宿っているその地には、妖が「ある者」を慕い、集まってくるという。なんでも、ゾッ…とするくらい美しい童がおるそうな。


▼主要施設

▽神代神社
町のはずれにある神社。神代の一番地脈が強いところ、とどのつまり妖が集まる場所にある。神社の奥の敷地には入れないようになっている。その奥地の前に立っている鳥居が、地獄や黄泉への入り口になる。

▽神代中学校
なんのへんてつもない学校。話の長い校長先生も鬱陶しい先生も優しい用務員さんもいる普通の学校。七不思議もある、普通の、学校。



▼地獄と黄泉と"あちら側"

▽地獄
言わずと知れた死者の国。獄卒共の支配国。

▽黄泉
いわゆるあの世、ではなく妖怪達が暮らすもう1つの世界。法があり、社会があり、家族もある、人間の世と変わらない世界。

▽"あちら側"
"裏側"の世界。いつも夕暮れ。街に明かりは灯らないが、導く者のない信号だけはずっと動いている。道路の一角ではとおりゃんせが鳴り響き、踏切はやかましく腕をおろし、世界は朱く染まったまま。
"あちら側"への入り口はどこにでもあらわれるが見たものはおらず、いつの間にか入り込んでしまう。"あちら側"とこちら側が繋がる時は必ず夕暮れ時。"あちら側"に連れて行かれたまま帰れなくなることを、「神隠し」という。


▼人物
▽コクリ
神代神社にやってきた見習い座敷わらし。人間の世のことも分からなければ妖の理も分かってない駆け出し。天道にいつか一泡吹かせたいと画策している。顔は綺麗なのになぁとたまに思う。よく天道にはたかれる。特技は宙に浮くことと味見すること。日課は家鳴との隠れんぼと縁側での昼寝。

▽天道(男/中学3年)
神代神社の跡継ぎ。血は人間だが、精霊王に愛され加護を受けた"似て非なる人間"である。西洋でのグレモリーにあたる。
まるで作り物のように見目麗しく、一度見たら忘れられないような不思議な印象がある。学年主席な上、どこで修行を積んだのか武道も一流である。ふてぶてしい美少年。黄泉によく赴く。
噂を聞いたり彼を慕うものたちがいつも訪れてくる。

▽羅咒門<ラシュウモン>
黄泉に門を構える武闘集団の一派。"表"羅咒と"裏"羅咒がある。天道と懇意の仲で、天道を「若」と呼び慕う。

▽ラウ一味
元"裏"羅咒のラウという男が筆頭の盗賊団。天道にちょっかいを出すのが楽しいらしい。いつか天道を己が物にしたいと考えている。



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