▼ 三日月さんご乱心
「冥土服というものを着てみる気はないか?」
「メイド服ですか?見てるぶんにはかわいいとは思うんですけど、自分が着るのはちょっと…」
「それではこのなあす?…、なあす服というものはどうだ?」
「…なんでナース服。三日月さん、どこでそんな言葉覚えてきたんですか。もしかして誰かに教え込まれました?鶴丸さんとか鶴丸さんとか鶴丸さんとかに!!」
「…この本丸に鶴は一人しかおらんはずだが」
「まぁ、そうなんですけど。…本当にどこでメイド服とかナース服とか妙にマニアな知識を仕入れてきたんですか」
「…ふむ、これだな」
「あぁ、現代の雑誌…って、これ!!」
「本の表に夜の営みを盛り上げる小物と書いてあったのでな。興が湧いたので読んでみた。どうだ?俺とお主のために着てみる気はないか?本にも刺激的で熱い夜を過ごせると書いてあるぞ」
「お断りします」
「つれないことを言うでない。着てくれたなら存分に、いつも以上に愛でてやろうではないか」
「全力でお断りします!」
「…実はなあす服とやらはもう、取り寄せ済みだ」
「!!!!」
「着替えてくれるだろう、なぁ?」
きっと続かない
2015/06/02
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