今日も教会で夜を越すことになった。明日決行とのガイアスの言葉を忘れていたから、なんだか胸がいたい。
「、アン…」
「あぁ、」
「何をしてた、ですか?」
「明日の準備ですよ、エレンピオスの兵士やアルクノアとの戦闘は避けられませんから」
「アミュレイン、来い」
「今行く、
それじゃ、さよなら」
にっこりと、張り付けたような笑みを浮かべて、その場から去ろうと背を向ける。
「アン!」
「……、」
「私達、信じてるからね。
アンのこと、ずっと」
「…後悔しますよ?」
「構わない、です!」
「アンは、私達の仲間だから」
「アンタ達って本当子供ね…けど、
…ありがと、エリー、レイア」
ウィンガルに並び、二人から離れる。敵なのにな、二人は。なんで私は、二人を無下にできないのだろう。二人が悲しそうな顔をすると胸が痛くなる。
どうして?
「ウィンガル、」
「…どうした」
「お願いがあるの、」
私って、本当に駄目だわ。
私って本当に最低だよ。
ガイアスの傍にいたいくせに、皆と離れるのが嫌だと思う。
プレザを傷付けたアルヴィンを、殺してやりたいと思うのに、一緒にいて安心する。
「…どうしたらいい、の?
ガイアスと一緒にいるのが幸せなのに、離れたくないって思ってしまう」
ウィンガルの胸に、顔を埋める。
どうしたらいいのかわからないのだ。幼い頃からガイアスと一緒だったから、それが当たり前だったから。
「まだ離れたくなかったの…私」
「俺達がいる」
「わかってる、わかってるよ」
頭がぐちゃぐちゃ、言ってることは目茶苦茶。きつくきつく抱きしめられて、私は泣いた。
それを、アルヴィンが見ていたなんて知る由もなく。ウィンガルの腕の中、泣きつづけた。
「ガイアス」
「…ウィンガルか」
「アミュレインが、迷っている」
「あぁ、知っている」
「いいのか?」
「好きにさせてやれ。
アミュレインは、俺から離れられない」
たった一人の女に、男達は何を思う
「出てきたらどうだ」
「…気付いてた、か」
「アミュレインのことだろう?悪いが、お前には渡さない」
そんな、深夜の会話を知るはずもないアミュレインは、夜の教会を、ミラ達女性陣の部屋の前にいた。
中から聞こえる声に耳を傾けた
止まらない涙
20120111
ぐちゃぐちゃ目茶苦茶
同じ描写ばかりと、アンの心情が、優柔不断というかなんというか
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