「ハ・ミルをやったのは貴様らか?」
「そう…俺の精霊、このセルシウスがな」
ジランドが持っていた丸い円盤のようなものが青く光った。少し遠いけれど、わかるくらいに。
全体的に青い、ヒトのような女が現れた。以前イル・ファンで共にナハティガルを殺した女。
「精霊セルシウスだと…?そのような名、聞いたことも…」
ミラ…マクスウェルが言うのだから、本当なのだろう。私だって、精霊はウンディーネ、シルフ、ノーム、イフリート、そしてマクスウェルしか知らない。
「我が民を手に掛けたこと…許しはせん」
再び紅い気を纏ったガイアス。そこに、空飛ぶ船から攻撃され、ガイアスはそれを避けた。
「なんなの、この人達…」
空飛ぶ船から、人が降りてくる。思わずレイアが言った。
降りてきた兵士がジランドに近付いた。兵に"アルクノアのジランドさんですね?"と問われた男は頷き、ミラを見据えて"あれが例の女"だと指さした。
「アルクノア、だと?
貴様がナハティガルに黒匣を伝えたのか!」
「その女を殺すなよ。
台なしになる」
ミラの言葉を無視し空駆ける船から降りてきた兵に言ったジランド。
"装甲機動兵、前へ"と兵士が言うと、黒匣の兵器の攻撃で、その場にいたアン達は吹っ飛ばされた。
「…聞いてなかったか?
勝手なことはさせねぇぜ」
少し離れたところにいたアルヴィンが腕を押さえていた。青い女が手を前に出していたことから、攻撃されたようだ。
「エリーゼさん!」
「、エリーゼ…!」
ローエンの声。エリーゼが倒れている方を見ると、兵士が2人近付いていた。
「そのガキも連れていけ。増霊極の適合好例だ」
エリーゼを抱えた兵士に、ミラが叫んだ。剣を持ち、その兵に向かっていくミラ。
どす、とにぶい音がした。ミラの腹部を肘で打ったガイアス。
「寝ていろ。事態が複雑になる」
「ガイアス様!」
「目の前の敵を倒せ、アミュレイン」
「…了解、しました!」
ミラを肩に担ぎ、向かってくる兵を薙ぎ払うガイアス。じりじりと近づいてきた兵をアンは銃で撃ち抜いた。
「ガイアス!」
「お前達との決着は後だ!」
剣で兵を止め、ジュードを見据えて言い放つ。兵を絶命させ、周りにはガイアスとジュードしかいない。ミラをおろすと、ジュードが支えた。
「奴らの狙いはマクスウェルのようだ。ここは退け
…何をしている、退けと言ったぞ」
その場を動かないジュード。するとローエンが近付き、ミラを支えた。
「エリーゼを、助けないと!
ローエン、レイア!ミラをお願い!二人共先に!」
走り出したジュードはガイアスを越し、エリーゼを追った。
不意に、ガイアスに切り掛かってきた兵士。
「陛下!」
ガイアスが手を下す前に、四象刃、ウィンガルが兵士を切り付けた。
四象刃、再び
20111124
間に合った…!
四象刃再び!です\(^O^)/←
うへへプレたんかわゆす←
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