「で、ここはこの・・・そう、それを使えばカットできて・・・あーっ、ちがうちがう!そ、そうそう・・・」

プログラミングの授業は基本的に好きだ。唯一レイに匹敵できるし、シンやルナマリアにも教えられるから。そして今日も例に漏れず無茶なショートカットやら意味不明なOSの書き換えをしまくる二人に指導していた。

「でもー、なんかこう、楽勝に、ボタンひとつ!みたいなの無いの?」
「じゃあそんなのを自分で作れば? あ、シン!それ違うって」
「んなこと言っても、俺はさっき言われたことしただけで・・・」
「じゃあさっきのさっきに言った基本を忘れてる、ってルナも言ってるそばから!」

二人の間を行ったり来たり。

「もーっ!じゃあまずはシンから!」

ついにイライラが頂点に達した私はシンの横にドカッと座り、ディスプレイを覗き込む。するといきなりシンは思いっきり椅子から落ち、何してんの、と言えば

あ、あんた、近すぎ!

毎度恒例の赤面具合を見せてくれた。


(鈍感なこいつは自分がめっちゃくちゃ可愛いってことを知らない!)
(だから急に近付かれたら、緊張するんだよ!)
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