今日はさんざんだった。
何故かって、モビルスーツの模擬戦ではまさかの射撃ミスで友軍機を落とすし、爆弾処理では誤って最後のコード二本を同時に切るし、プログラミングは簡易ロボットを教官の頭に激突させたし、次はこの晩御飯達が頭の上から降ってきたりするのだろうか、なんて思ってテーブルに体重を預けてだらけていたら、暖かいコップがこつんと手に触れた。あぁ、優しい人もいるもんだ、メイリンかな、と顔を上げれば、黒い髪の毛が視界に入る。

「酷かったな、いろいろ」
「うっさいわね、言われなくても分かってるし・・・」

シンは正面の椅子に座ると何か言いたそうにしてはやっぱり止める、という動作を繰り返している。
暫くその様子を眺めていて、ふと思い付いたことを言ってみる。
まさかとは思うけど。

「慰めようとしてくれてる?」

そうしたら、かわいそうなぐらい顔を真っ赤にして

ばか、そんなんじゃねーよ!ただ、そのっ・・・」

目の前の彼は必死に言い訳をしていた。


(素直になんて言えるわけない!)
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