次の休みに0組の女子だけでお菓子作りをしようってことになってその買い出しに来ているの。着いてきているのはナマエだけ。そして着いてきている理由っていうのが、

「マクタイにもこんなとこあったんかー!」

観光もかねて、なんだけどね。大通りから少し外れると、小さいけど安くて割りと上質ないろんなものが売ってる店があるから、何かあったときは大抵ここで購入するようしにているの。一件の店に入ると、お菓子作りに必要な材料なんかが一式揃っていて、何を作ろうか迷ってしまう。小麦粉や湯煎用のチョコレート、オレンジピール、ベーキングパウダーなどを見ていると、何を作ろうかというより何でも作りたくなってきてしまった。そんなとき、私の顔を覗き込んでくるナマエ。

「なに作るんやー?」
「何も考えてなかったんだけどね。ナマエは何か食べたいものある?」

そうだ、だって今回は目的があったんだから、ナマエに聞くのが打倒だもんね。そうしたらナマエは口に人差し指を当てて考え始めた。

「うちかー?せやなぁ……」

あ、今一瞬チョコレートを見た。

「………ガトーショコラ食べたいかもしれん」
「そっか。じゃあガトーショコラの材料買おう!」


実はナマエの歓迎会の準備なんだよ、ってことはまだナマエは知らなくていいことだよね?










(んー?レムどうしたんや?さっきからキョロキョロして)
(え、な、何でもないよ)
(ふぅん。ま、ええわ)
((やっぱり本人が着いてくるとバレちゃうかな……))
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -