今回のテストは最後まで見ていた範囲が当たったので、一位を取れました。トレイは悔しがっていましたが、今はジャックやシンクに教えを乞われているので、きっと機嫌が良いでしょう。私はというと満点ではなかったので、分からなかったところをクリスタリウムで調べようと立ち上がりかけていました。
ナマエに妨害されましたが。

「くいぃぃぃんーーーっ!」

叩きつけられたテストは、79点。悪くない点数だと思うのですが、当の本人は泣きそうです。

「は、は、80点無かってん!補習!補習で90点以上とれへんかったら、ブリザガや!助けて!」

誰から、とは言いませんでしたがおそらくあの人でしょう。セブンではありませんが、ここまで助けを求められて切り捨てられるほど非情ではないので、快く教えることにしました。

「いいですよ。勿論今回のテストの範囲から出題されますね?」
「せやで!ほんなら、せんせーよろしゅうお願いします」

先生、と呼ばれて機嫌が良くなった私は懇切丁寧に教えました。夜まで勉強して、その成果があったのか、私が独自で作った小テストをやってみるとナマエは満点を取るほどになりました。

「ではナマエ。がんばって下さいね」
「おおきに!じゃあ言ってくるわ!」


翌日、氷付けになったナマエが発見されました。










(何があったのですか?あの範囲だけなら、ナマエは私より賢くなっていてもおかしくないはずです……出題範囲が違ったのですか?)
(ちゃうねん)
(では、どうして……?)
(……怒らんといてな)
(?)
(名前書き忘れてん)
(…………)
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