「おい、ナマエとか言ったよなぁ、テメェ」
「何や?えーと、槍の人」
「っ、ナインだコラァ!武器覚えていて名前覚えてねえってどういうことだ!」
「いやぁ、かんにんな。それより用があったんちゃうんか?」

そうだ!いきなり0組に入るなんて言われても認められねぇ!実力も1組以上なんて、胡散臭ぇもんだ!

「闘技場に来い!テメェの実力、俺が見てやるよ」
「ほっほーう。ええで。うちが相手やったるわ!」

んで闘技場に行って向かい合う俺たち。一応、ナマエが投擲ナイフを構えるのを待った。だが先に動いたのはもちろん俺だ。先手必勝ってな。

「うらぁぁぁっ!」

槍を突き出したがふわりとかわされて、むかついた。余裕の雰囲気でひらりひらりと避けられるし、時々放ってくるサンダガはマジで強烈でちょっとでも当たったらヤベェし、一瞬だけ『強ぇ』と思った。一瞬だけ。

(まぁ適わねぇ相手じゃねーなッ)


このあと、むちゃくちゃ悔しいが、負けちまった。










(なんや、その……そんなに落ち込むなや)
(だっ!うっせぇ!もう一回勝負だ!次は負けねぇ!)
(青春やなぁ。しゃーない、ナインの青春に付きおーたろ)
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