軽い自己紹介が終わったあと、すかさず新しく入った0組のメンバーに声をかけた。
「ナマエっち〜」
「ん?なんや?えーと、」
「シンクちゃんだよぉ〜。覚えてねー」
手を振ればナマエっちは笑って手をふりかえしてくれた。
「質問してもいい〜?」
「かまわへんよ。どないしたん?」
「えっとね、武器は何使うの?」
「武器か?うちの武器はナイフや、投げるやつ」
「じゃあ遠距離系なんだねぇ。シンクちゃんはハンマーだよ」
「ハンマー?そんな細い腕でよーやるなぁ」
「あ、得意な魔法は?やっぱりたいちょーの親戚だからブリザガ?」
「いや、うちはサンダガが得意やねん」
「じゃあね、次はー……好きな食べ物は?」
「んー、クラサメかトンベリの手料理やったら何でも好きやなぁ」
「へえー!たいちょー料理できるんだぁ」
そんな感じでナマエっちの情報を引き出して、さて、そろそろ良いかなー?
「ブロッコリー嫌いなんだー。じゃあさ、ナマエっちって何歳なのー?」
「じゅう、」
「じゅう?」
「なーいーしょっ!」
結局聞けませんでしたぁ。
(教えてよぉ)
(れでぃーに体重と年齢聞くのはタブーやでっ!)
(けちぃー)
(けちじゃないー)