よくわからないことが起こった。目の前のカエルに散々悪口を言われたかと思ったら、好きだと言われた。何だ、こいつは。私の知るフランじゃない。あ、そうか。偽物か。幻覚か。よく考えたらこんな顔真っ赤にするやつじゃない。分かっていても、心臓の音はバクバクうるさかった。

「な、に言ってるのよ。フラン、偽者?」
「名前センパイはミーのこと嫌いですかー?」
「そんなわけ、ないじゃない」

うつむいて赤い顔であろう顔を隠して言うと、フランがニヤリと笑った気配がした。その時直感で理解した。
このニヤリは間違いなく本物だと。

「え、ちょ、ま」

もう遅いですー


(ミーの心臓壊したお詫びにちゅーしてもらいますー)
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