※某携帯会社のCMパロディ。基本的に会話文です。
*一の場合
「こんにちは瀬文さん、相変わらずの筋肉馬鹿だね」
「すいません瀬文さん。うちの携帯男に対して毒舌なんすよ」
「姉ちゃんに近づく男なんていらないから」
「お前の携帯大丈夫か?」
「迷惑メールとか、そういう類いを全部拒否してくれるのはありがたいんですけどね。差出人が男のメールとか男からの通話とかも全部拒否しちゃうんです」
「だって姉ちゃんが心配なんだもん」
「どうりで野々村係長の電話が通じない訳だ」
「ちょっとあんた野々村係長からのも拒否してんの?」
「だって男だもん。当たり前でしょ」
「当たり前って……お前なぁ」
「やっぱりちょっと問題ですよね〜」
(ちょっとなのかよ………)
*慧の場合
「当麻さん電話ですよ!お祖母様からで用件はお使いみたいです」
「慧ちゃんよぉ、電話の内容悟らないでくれる?」
「えっでも用件分かった方が便利でしょ」
「いや、なんか内容が筒抜けなことに危険性を感じるから」
「大丈夫ですよ、セキュリティは万全ですからね」
「そうじゃないんだけどなぁ」
「当麻さんは見られたくないメールがあるんですね、悟りました」
「持ち主まで悟るな。それに見られたくないメールとかあるに決まってんじゃん」
「あぁ、酔って瀬文さんに送ったあの「これ以上言ったら解約するからね」
*海野の場合
「当麻さん顔色が悪いですよ、どうかしましたか?」
「もしかしたら風邪かもしれませんね。最近は風邪の季節ですし」
「熱は無いんですか?熱って自分では分からなくなったりしますからね。きちんと体温計で計ることをお勧めします」
「熱だとしたら安静にしていないと。仕事は早めに切り上げて、栄養あるもの食べてくださいね」
「あと当麻さん―――」
「少しは携帯の仕事しろよ!!」
*冷泉の場合
「当麻さん事件ですね。犯人は教授ですよ。動機は不正な金の動きは指摘されたから、全くちっぽけな理由ですよね」
「冷泉さん。犯人とか動機とか予知するのは結構ですけど言わないでもらえます?」
「犯人分かった方が当麻さんの為になりませんか?」
「そろそろ書道やりたいんすよ。ビリビリに破いて頭使いたいんです」
「そうですか、私の予知はいりませんか。所詮私は予知だけが取り柄、これが無い私は無価値同然………私なんていなくてもいいんじゃ……」
(面倒臭いなこの携帯)
*古戸の場合
「メールよ、早く見て返事したらどう」
「迷惑メールの訳無いじゃない。私が迷惑メールを受信してしまう程の低いスペックだって言いたいの?」
「あら電話ね。上司の野々村係長みたいからよ」
「ちょっと貴女最近働きすぎじゃない。休むことも仕事だと思うわ」
「あら時間だわ。早く行かないと電車に間に合わないわよ」
「古戸さんって至れり尽くせりですよね〜。なんていうか、母性本能的なものすかね?」
「知らないわよ。貴女がもっとちゃんとしてくれれば、もう……」
「やっぱり母親だからかな」
*地居の場合
「おい左利き」
「携帯に利き手、面白いね。で、なに?」
「アドレス帳、消したのアンタでしょ」
「その声は確信して言ってるんだ。そうだけど何か?」
「アドレス帳消すの何度目だよ……。後ですごく面倒なんだけど」
「紗綾の携帯に他人のアドレスが入ってるなんて、吐き気がするからさ」
「お前もう携帯辞めろよ」
「なに?恋人にでもなれって?」
「死ね」
ありがとうございました。