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「ノノハってさ、どうしてパズル苦手なの?」

「えっ、あぁ何と言うか……精密作業が苦手だからかな」

「ノノハは大雑把すぎるんだよ。俺から見たらパズル解くのなんて息してるみたいなもんだぜ」

「それには同意しかねるけど、確かにそこまで難しいものでは無い気がするなぁ」

「これだから天才は…」

「まぁ俺としてはノノハに唯一勝てるもんだから良いけどな」

「だって僕らだけでパズル解いたってつまんないよ。いっそノノハがもう一度人質になってくれればモチベーションが……あ、いや何でも無い」

「ノノハがもう一度人質とか縁起悪いこと言うなよなー」

「私その時の記憶あんまり無いんだけど。あぁ、でもお姫様カイトが助けに来てくれたんだよね」

「あれは人生最大の汚点だよ」

「その時の写真あるよ、100枚くらい」

「ちょまっ、キュービック!?」

「見せて見せて!!」

「キュービック!!ノノハには絶対見せんなよ!」

「ノノハー携帯に送っておいたからね」

「ありがとう!!」

「お前ら………」


+++

A

「おいミハル、これお前のか?」

「あっ、多分それノノハさんが置いて行ったやつだ」

「………ノノハが家に来たのか?」

「お兄ちゃんいない時に何回か泊まりに来てくれるんだ。ノノハさん忘れたこと気づいてないのかな……。っていうかお兄ちゃん毎日会うんだから渡してくれない?」

「あぁ、分かった」

inギャモンルーム

(どうするギャモン!好きな子の私物が今手元にある。ちょうどいいことにノノハは忘れたことに気づいてねェ。今なら…今なら貰っちまっても大丈夫なんじゃねェか?いや、バレたら不潔確定、最悪口もきいて貰えねェかも。くそっ、どうすればいいんだよ……)

+++

B

「ねぇカイト、恋愛の定義って何かな」

「ノノハ!?」

「好きにも様々あるじゃない。どの好きで恋愛にして良いと思う?」

「どうしたんだよノノハ……。ま、まさか好きな奴がいんのか!?」

「いやいや、私じゃないよ。ギャモンくんから相談されて…」

「ギャモンが?あいつ一体どういう思考回路してんだよ」

「でね、一応答えたんだけど私恋愛とか疎いからさ」

(まぁあれだけ愛されてて気づかない程だもんな)

「で、なんて答えたんだ?」

「えーっとね、『どんな"好き"でもその人を見て胸がきゅっとなったら恋なんじゃない?』って言ったよ」

「………ノノハって意外に純情っていうかピュアだよな」

「意外には余計です。そしたらギャモンくん少し考えた後、『じゃあ決まりだな』って言ったのよ。もし私が言ったことが変だったら、聞いてくれたギャモンくんに申し訳無いじゃない」

「それで俺に相談かよ。にしてもギャモンの奴……」

「カイト?」

「ん、いや何でも」

「あっあともう一つ言われたよ」

「もう一つ?」

「決まりだなって言った後に、私に今苦しくて堪らないって」

「ちょ、それって…」

「驚いちゃったよ、ホントに」

「……なんだか普通な反応だな」

「えっ?だってギャモンくん私をからかうんだもん」

「なんというか……ご愁傷様だなホント」

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