原作5巻・天井との戦闘シーン


「言われなくても分かってンだよ。この俺が誰かを助けようなンてよォ」

「まったく甘すぎだよな、自分でも虫酸が走る」

「けどよォ、ガキは関係ねェだろ」

「俺達がどンなに腐っていてもよォ、どうしようもねェ人間のクズだったとしても…」

「このガキが見殺しにされて良い理由にはなんね「お兄にゃん、メールだにょん」

「…………」

「…………」

「すまない、私の着信音だ」




アニメ・一方通行が絆創膏持って打ち止めの元へ行く途中



「木原さん、突入いいですか?」

「馬鹿言ってんじゃねぇよ。まだ応急手当が残ってんだろ」「しかし打ち止めといる所を襲撃しますと被害が…」

「んなのどうでもいいんだわ。一方通行があんな幸せそうな顔すんのを我慢しろって言いたいのか?あの幸せな顔が絶望に変わるのが見物なんだよ」

(木原さんって一方通行が好きなのか嫌いなのか分からないな)





禁書目録たんネタ・お前もかと妄想してみた

「さァて、そろそろ終わりにするかァ」

一方通行の手が当麻へと伸びる。彼の手が触れた時点で彼は血流やら電流を操ることが出来る。それ以前に反射という絶対的な壁があるのだ。しかし当麻は右手で、幻想殺しで彼の手を払った。

「なっ……」

払われた、それだけの行為で彼は目の前の人物を警戒する。しかし彼の中を満たしていた感情は警戒ではなく、いわばときめきと呼ばれるものだった。一方通行の顔が赤く染まり、当麻から距離を取る。

(なンなンだコイツ……俺に触れてきやがった)

あらゆる場合を想定するが、彼の反射をくぐり抜けた理由を思いつくことは出来なかった。

(なんでコイツ赤くなってんだ?手を払っただけだろうに)

当麻は一方通行を凝視する。白い肌は女を思わせ、彼の素振りは恥ずかしがってる彼女のようなものだった。

(ちょっとちょっと上条さん!?相手は男なのにこの感情は何!?えっ、いや赤く染まった一方通行は可愛いと思うけど……嘘、嘘だろこの感情。まさかこれが一目惚れって奴なのか?)

予想外のスキンシップに赤面の一方通行、それに対峙するように立つ(恥ずかしがってる一方通行に惚れた)当麻の図に美琴とミサカは、呆然としていたという。




鈴科百合子設定でもし妹達計画が第一位で成り立っていたら…


「みんな集合〜、妹達計画の概要まとめてみました」

「第一位のクローンを造るなんて上も何考えてるんだか」

「果たしてオリジナルにどれだけ近づけるのやら」

「でも一方通行は性格に難アリだからな。統率する個体は造る必要がありそうだ」

「どうせなら思考回路など弄って性格を変えたらどうかしら?」

「しかしオリジナルの同じに造らなければ結果が変わるのでは…」

「いや、思考や精神の変化で能力に良い変化を与える場合があるかもしれない」

「私純粋無垢な一方通行と買い物行きたいわ。あの子細いし綺麗だから何でも似合うわよ」

「確かにメイド服なんて着せて『お疲れ様です。』なんて言われたら頑張れる」

「よし、能力実験の名目で性格は弄りましょう。希望の性格は?」

「やっぱり純粋かしら」

「ツンデレ」

「ヤンデレ」

「クーデレ」

「とりあえず貴方達は消えなさい。他には?」

「女王キャラはどうでしょう」

「オリジナルがあれですから、臆病な感じもアリですね」

「私は……」

「俺は………」



「てめぇら、その計画は第三位に移行したぞ」

「「「えっ……」」」


アニメ最終回・海原救済計画(後日談的な感じで"嫌だ"ではないかも)

「海原さん」

海原は最初分からなかった。美琴が自分に話し掛ける理由が無かったからである。しかし好きな人間に声をかけられて嬉しくない筈がない。たとえそれが本当の自分では無いにせよ。

「御坂さん、何か僕に用でも?」

「あんたに、お礼を言いに来たの」

「お礼?」

美琴は手を後ろで組んで恥ずかしそうに立っている。まるで言いたいのに照れているようだ。美琴が海原に好意がある訳ではないのは海原自身がよく知っている。美琴の好意はただ一人、当麻にしか向いていないのだから。

「……これ」

「これは……」

後ろで組んでいた手には小さな包みが握られていた。きちんとプレゼント用になっている。それを海原へ渡した。海原には貰う理由がない。少なくとも海原自身には分からなかった。

「あんた、私のお母さん助けてくれたんでしょ?」

「いや、助けた訳じゃ。あの人を助けたのは違う人ですよ」

海原はあえて当麻とは言わなかった。海原には彼の株を上げる気などさらさら無いのだから。

「いいの、あんたには世話になった訳だから。何も言わずに貰いなさいよ」

「…じゃあ貰っておきます」

美琴は用事があるらしく、その後すぐに寮に戻っていった。海原の手には渡された包み、それを大事そうにポケットに入れて路地裏に入った。

(まさかこんなサプライズがあるとは)

包みはまだ温かかった。その温かみに海原の心がどこか溶けていくよう感じた。



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