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Thanks You For Clapping!
お礼文は現在2本です。
1P…キセキ黒
2P…赤黒
下記拍手よりどうぞ。
「黒子っちってホントバニラシェイク好きだよね」
「そうですね……結婚するならバニラシェイクとが良いです」
「そこまで!?」
帰り道、バニラシェイクを啜る黒子を幸せそうに黄瀬が見ていた。Sサイズだというのに黒子の飲むスピードは遅い。きっと少食故のものなのだろう。
「でも黒子っちどうしてバニラシェイク好きなんスか?」
「好きになった理由ですか……。割と小さな頃からだったので詳しくはあまり……」
「ふーん……。でも黒子っちはバニラシェイク一筋なんスよね。バスケとシェイク、どっちが大切?」
「………その質問は意地悪です」
軽く手刀を入れようとしたがひらりと黄瀬は躱してしまう。イグナイトを打ち出すからか、黒子のもつ腕力は青峰が地に臥せる程だ。そんなものを軽いとはいえそれなりのダメージにはなる。
「どうして躱すんですか君は」
「いやいや、当たったら痛いじゃん」
ぷくりと頬を膨らませる黒子。部活中や学校の中なら構わず抱き着きたいが、さすがに公衆の面前では控えなければいけない。
「黒子っちは可愛いね〜」
「死んでください」
「ちょっ……今のはマジ入った」
手刀ではない、本気に近い殴りである。顔以外なら大した問題ではないが痛いものは痛い。少しやりすぎた自覚があるのか、黒子は心配するように黄瀬の顔を覗き込んだ。
「黄瀬くんだいじょ……」
ぴたりと触れ合う感触、それが頬や額なら問題は無い。しかしそれは本来ある筈の無い場所からして。黒子は思考が追いつかずその場に制止してしまった。
「てへっ☆奪っちゃった」
そんな黄瀬の顔面にパンチを入れてしまった黒子は悪くない筈である。
〜後日〜
「涼太、遺言なら聞いてあげるよ」
「すんませんでしたぁぁっっ!!」
「黙れ。ごめんで済んだら警察はいらないのだよ」
「別にもう未練なんて無ぇだろ?良い思いしたんだし」
「二分くらいなら黄瀬ちんのこと忘れないから」