CP REBORN! | ナノ
会いにいくよ



――プルルル…

「……はい」

「雲雀さああああんっ」

「…君さぁ、今何時だと思ってるの?」

「えと、今は夜中の…3時です」

はああ、と長いため息をつく。こんな夜中に突然電話をかけてきたのは、
最近彼女になったばかりの三浦ハル。

「こんな時間に電話してくるなんて、君一体何を考えてるの」

「雲雀さん…怒ってます…よね」

「とってもね」

うぅ…という声が電話越しに聞こえてくる。一体何のために電話してきたのだろうか。

「あのですね、電話した理由は…」

「…君、泣いてたの?」

「へ?!」

声が何となくいつもより鼻声な気がした。

「すごいですね、雲雀さんは…。…そうです、泣いてました。」

「なるほど、それで電話した訳ね」

「はい…」

「で、一体どうしたの」

中々向こうから話題を切り出さないので、仕方なくこちらから聞くことにした。

「…夢を見たんです、雲雀さんの」

「ふぅん」

「現実の私たちはこうやってお話ししてますけど、夢の中の私たちはお話ししないんです。
そして、雲雀さんは私にこういうんです」

少し間をあけて、「僕は君が嫌いだ」と。

「…ばからしい」

それを聞いて、僕は一言こう呟いた。

「僕が君のことを嫌いになるはずないだろ」

「雲雀さん…っ!」

電話の向こうにいる彼女はまた泣き出したようだ。

「今日は泣き虫だね」

「っ…ひっく…」

「そんな泣き虫にはお仕置きが必要だね。ねぇ、君の部屋の窓開けておきなよ」

「…え?」

会いにいくよ
(君の二階の部屋から入る)
(はひ?!)



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