DREAM REBORN! | ナノ
甘えたいんだ
「ねぇねぇ、スクアーロ!ぎゅってしていい?」
「んー?あぁ、いいぞぉ…っては?!」
「わーい!」
「まてまてまてまて!」
私はふと突然抱きつきたくなった。ただ、それだけのこと。
最近スクアーロは仕事が忙しくてなかなか会えていなかった。今日は久しぶりに会えたと思ったのに、やっぱり仕事になってしまった。
「こっちはよぉ、仕事してんだよ!」
「…最近仕事ばぁーっかり!」
「仕方ないだろ?クソボスがやらねぇんだからよぉ」
「むー!」
私は口を尖らせて、スクアーロに飛びついた。
「ぐはっ…!おま…、今の聞いてたか?!仕事してるって…」
「…邪魔しないから…ね?」
久しぶりに抱きついて、もうスクアーロから離れられなくなってしまった私。大好きなスクアーロの匂いも肌の感触も、一度触れたらもう離れたくなかった。
「…ちっ。仕方ねぇなあ…。邪魔だけはすんじゃねぇぞ」
「うん…。ありがと」
そう言って私は、ベッドの端に座って書類を見るスクアーロの足の間にちょこんと入って、大きくて温かい体にぎゅっと抱きついた。久しぶりの感触…。私はつい嬉しくなって、何度も顔をうずめた。
「…う゛ぉ゛ぉい、名前」
「あ、…ごめん」
邪魔しないと約束したのに、スクアーロの前だととても守れそうになかった。
「あの、私やっぱり離れ…!」
仕事の邪魔だけはしたくないと、私はスクアーロから離れようと立ち上がった。
しかし、私はスクアーロによってベッドに押し倒される形になった。
「ス、ス、スクアーロ?!」
「こんだけ我慢だけさせといて、このままお預けって、そんなことはねぇだろぉ…?なあ、名前?」
「え、ちょ、スクアー…ん!」
私の言葉は最後までは紡がれず、スクアーロの唇によって阻止された。
「あっ…!っ…ん!」
スクアーロは、いつも熱っぽくて大人なキスをしてくれる。でも、今日は今まで以上に激しかった。
「本当は仕事が終わったらたっぷり可愛がってやろうと思ったが…、変更だ」
「へ?」
「今から存分に可愛がってやるぜぇ、名前」
甘えたいんだ
(覚悟はいいかぁ…?妖笑)
(え、ちょ、スクアーロ!)