DREAM 黒子のバスケ | ナノ
秘密の勉強会
「…あれ、ここどうやんだっけ」
期末テストまであと一週間。今日は名前を家に招いて勉強会。
「どうしたの、和くん」
「あ、いや、ここどうやんだっけなって」
俺は解けない問題を指差しながら言う。すると、向かい側に座っていた名前が俺のすぐ近くに腰を下ろした。
「えーーっと…」
名前は何も気にしていない様子で、問題文を読み始めた。髪が邪魔になったのか、突然の耳にかける仕草に俺はドキッとした。
「…あ、わかったかも。ここはね…」
そういって名前は、先生よりも分かりやすい教え方でスラスラ教えていく。よいしょ、と足を組み替えると、今にも見えそうなほどスカートがめくれる。
「…と、いうわけ!和くんわかった?」
「え、あっ…あぁ」
「もー、ちゃんと聞いててよね!」
スカートがめくれ上がったことには気付いていない様子。そういう無防備なところが余計誘うんだって。
「…もしかして、飽きちゃった?」
そういって、俺の顔を覗き込む名前。
「結構頑張ったもんね。ちょっと休憩しよっか」
にこっと微笑む名前。
「…じゃあさ」
休憩という言葉を聞いて、俺はいいこと思いついた、とでも言うように、にっと笑った。
「保健体育の実技、やろっか」
「…へ?!」
そういうなり俺はすぐ後ろにあったベッドへ押し倒した。…俺の後ろがベッドだった、というのはたまたまということで。
「ちょ、和くん!保健体育は今回のテスト範囲じゃなっ…!」
「んーなの分かってるって」
そういいながら、俺は名前の顔を撫でた。くすぐったそうにするその顔がまた俺を誘う。
「…俺からこうされるの、嫌?」
それから俺は名前をぎゅっと抱きしめた。
「…そんなわけないじゃん」
顔を真っ赤にしながらそう答える名前。そんな名前が可愛くて、俺は頬にキスをした。
「っ〜…!」
「何その物足りなそーな顔。…頬じゃ、不満?」
ニヤニヤしながら質問する俺から目を逸らす名前。
「…和くんのいじわる」
ああ、もう我慢の限界。
秘密の勉強会
(ち、ちょっと待って!)
(無理なお願いだな)