DREAM 銀魂 | ナノ
雪解け道を歩く



昨日から今日の朝方にかけて降った雪は、見事に積った。
まだ誰も歩いていない所の雪はとても綺麗でふかふかしていた。

「たくさん降りましたね」

私は隣を歩く十四郎さんに言う。彼とはつい最近、夫婦になったばかりだ。

「あぁ、そうだな。 風邪ひくなよ」

「十四郎さんもね」

そう言って私達はしばらく無言で雪道を歩いていた。
もう少しで家に着くという所で道は雪で凍って滑りやすくなっていた。
買い物に行く時も通った道で何度か転びそうになった。

「ここさっきもお前転びそうになってただろ。気を付けろよ?」

「はい、ありがとうございます」

そうは言っても、私は荷物の重さで左右へフラフラしていた。

「ったく…本当危なっかしいな。ほら、荷物貸せよ」

十四郎さんは既に両手に荷物を持っていた。
私は更に持たせるのは悪いと思ったけれど、「早く」と催促されたので渡そうとした。

「きゃっ!」

その時、足元の凍った氷に滑った。

「名前っ…!」

十四郎さんは無我夢中に手を私に伸ばした。そのおかげで、私は転ばずに済んだ。
しかし…

「「っ!///」」

抱き寄せられた反動でお互いの顔の距離が数センチになった。

「あ、あっ、そのっ…!ありがとう…ございます///」

「あ、いや…!き、気を付けろっていったろ!///」

雪解け道を歩く
(ほ、ほ、本当にすみません!)
(っとに危なっかしい…)



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