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李衣さま

02


ごはんを食べて……今日は、紳と慧と一緒にショッピングモールに行った。
慧がそろそろ大きくなって来たから、お洋服買わなきゃって思ってたんだよね。3人揃って楽しく買い物をして、家に帰って紳と一緒に餃子つくって…。


――そして、夜。





***


「慧寝たよーう。最近は夜泣きもしないし、いい子だよねー♪」

「あぁ、そうだな」

「あれ、お仕事中? お手伝いする?」

「いや、大丈夫だ。もう終わる」

紳はノートPCをパタンと閉じると、ちょいちょいってあたしを呼んだ。素直に駆け寄って、紳のひざの間にちょこんと座ってみる。

「最近は、あまり手もかからなくなったな」

「うん、そうだね。前みたいに、夜起こされることもなくなったし・・・」

「あぁ、そうだな。……ということは、だ」

「ほえ?」

に、と笑った紳は、あたしのひざ下に手を入れて、ぐいっと持ち上げた。
いわゆるお姫様抱っこをされて、向かうは……お、お風呂場?

「ちょ、ちょっと…紳?」

「久々に、一緒に風呂でも入るか」

「は、はぁっ!? だ、だめだよう! どっちかが慧についてないと・・・」

「大丈夫だ。慧も空気を読むだろう。それに、さっき話はつけておいた」

「ば、ばか! 2歳時に何を求めて……って、はやっ!」

神業、なんて言ったら紳と神様に怒られちゃうね。「悪魔業」であたしの服を脱がせた紳は、ちゅっとくちづけてから、あたしの背を押した。「先入ってろ」なんて言われて、顔が赤くなってしまう。
ず、ずるい……!
……でも、まぁ・・・。たしかに最近、慧は寝てからぐずることもなくなった。さっき寝たばっかりだし、お風呂くらい、大丈夫かな?

流されてるなー、なんて思いつつ息をついたあたしは、からだを軽く流して湯船に浸かった。えへへ。紳とお風呂入るの、久しぶりだなー。
なんてのん気に思っていると、お風呂のドアが開いた。当然、入ってきたのは紳。何度も見てるはずなのに、紳の裸を見ると、思わず顔が赤くなってしまう。

「そろそろ慣れろ」

「うぅ、無理だよう」

クスクスと笑いながら、紳が湯船に入ってくる。紳の足の間に座って、あたしははぁ、と息をついた。

「ふたりでお風呂はいるの、久しぶりだねー」

「そうだな」

「えへへ。紳、あたし幸せだよ」

「何を言い出すんだ、急に」

紳のほっぺたが、ほんのり赤くなる。お風呂のせいだけじゃない、よね?
でも、幸せなのは本当。あたしは、毎日、365日幸せを感じている。お買い物も、ご飯も、子育ても……ぜんぶぜーんぶ、幸せ。

「だからね、ずっと一緒にいてね、紳」

「……はぁ、」

「そこでため息つかないでよう」

「当たり前だろう。……と、いうか」

「へ? わ、わあぁっ」

ため息をついた紳は、わたしのおなかに手を回した。それから、頬から首筋、肩まで、ちゅ、ちゅっと唇を落としてくる。そのまま手はおなかから胸元に動いて、下からわたしの胸を揉みあげた。


「ちょ……や、ぁんっ」

「どう考えてもお前が悪い。ただ風呂に入るだけの予定だったのに」

「絶対うそ、でしょ!?」

「うそじゃない。……お前はヤる気だったんだな?」

「ち、違うっ! わ、…ちょ、っ、んぅ」

抗議していた口は、早々にふさがれてしまう。舌を吸われて、あたしはびくりと震えた。
紳の手は、胸をぎゅむぎゅむと揉みあげながら、右の乳首をくにくにと弄り始める。乳首を指で弾かれれば…もう、反抗する意志もない。もともと、そのつもりもなかったけれど。


「は、はぁ、っ…ゃあっ」

「乳首、右だけ勃ったな」

「ば、ばかぁっ! なんでそういうことっ」

「相変わらず、感じやすい…」

「だれがこんな風にしたと思ってんの…!?」

「あぁ、俺だな」

楽しそうに笑った紳は、首筋をちゅ、ちゅっと吸いながら、今度はあたしの左乳首に触れた。左手で乳首を弄りながら、右手をするすると下半身に伸ばす。

「あ、あっ…あぁんっ」

「もう、ぬるぬるだな」

「ちょ…ま、っ」

秘部の入り口に触れながら、紳があたしの耳を舐めた。そして、自分の下半身…ペニスを、あたしの太ももに押し当てる。

「うぁんっ、や、おっきぃ…」

「……だからお前は、そういうことを言うな」

「ふぇ・・・? ……って、待って、紳っ。こ、こんどーむ、は?」

「あぁ。……そろそろ、二人目…なんていうのも、悪くないんじゃないか?」

な? なんて言いながら、紳はあたしの秘部をペニスで擦った。結婚して、慧を産んでから・・・。生、でヤることなんて、滅多になくて・・・。
でも、でも・・・。

「し、紳」

「なんだ?」

「ちょ、ちょーだいっ」

「……っ。まったく、お前は、」

紳は呆れたように笑って、目を閉じた。閉じていた目を開けたときには、その目は欲情していて・・・。
えーと、つまり…おいしく、頂かれちゃいました。


***

とはいえ。
まさか本当に、この日…その、二人目を妊娠しちゃうなんて、思わなくて。
紳は、喜びつつも、「早すぎだ。もう少し子作りを楽しみたかった」なんて、ふざけたことを言っていた。……ちゃんと怒っときましたよ?

10か月後に産まれたのは、またしても男の子。なにも言わなかったけど、どうやら女の子がほしかったらしい紳は、ちょっとだけぶつぶつ言っていた。薫(かおる)くんって名づけました。
ちなみに、薫と2歳差でもうひとり子どもができるんだけど、この子も男の子。紳は、ことさらがっかりしていた。

紳とあたし、それから慧、薫、瑛(てる)。
めいっぱいの幸せを感じながら、あたしは毎日楽しく過ごしています。








***
李衣さま、リクエストありがとうございました!
大変、大変遅くなって申し訳ありません……。

「ふたりの未来のお話。結婚してたり子どもがいたり、とにかくラブラブなお話を!」とのリクでしたので、ことさらラブラブしてもらいました。性描写も少し入ってたら、とのことでしたので、本当に後半、少しだけ入れさせていただいています。

ここからは余談、ですが・・・。
最後にちょこっと出てくる3人目の子ども「瑛」は、紳あずが25歳(26歳の年)のときの子どもで、『キケンな寮生活』の葵つばさの第一子と同い年になります。ちなみに、こちらは女の子。
この子たちは将来出会って恋に落ちるお話が、いつの日か公開予定の『逆転彼氏』です。
……本当に、いつ公開できるんだろう・・・。こちらは、長い目でお待ちいただけると嬉しいです(;´∀`)




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