シリーズ番外編 | ナノ


逮捕しちゃったぞっ!:02


奈緒に気づかれないように、手を動かす。
奈緒は快感に弱いからねー。


舌先にゆるく噛みつきながら、ねっとりと咥内を舐め上げる。
上顎を重点的に攻め上げれば、声に情欲が混ざってきた。


「ふ、ぁ・・・んっ、」

「なおなお、かわいー」


ちゅっと音を立てて唇を離すと、先ほどまでの反抗的な態度はどこへやら、とろんとした目でオレを見つめてくる。


「邪魔な洋服は取っちゃおうねー」


「奈緒は裸が一番可愛い!」と常々公言しているオレだけど、今日くらいコスプレエッチを楽しむ気はあるよ。
ジャケットのボタンをぷちぷちと外して、中の白シャツのボタンも外していく。それから、手を背中に回してブラのホックを外した。
いつもならこのまま全部脱がせちゃうけど、今日はコスプレだしねん。


ブラの内に手のひらを差し込んで、ふくよかな胸をやんわりと揉み上げる。
すでに固くなりつつある乳首に親指を絡めると、奈緒は震えながら甘い声をあげた。


「っ、あ・・・」

「もー固くなってる」

「あっ、・・・んぅ」

「キスで勃っちゃった? なおなおってばエローい」

「やっ・・・ばかぁ、あっん」


睨みつけてるのかもしれないけど、全然怖くない。むしろ、可愛いし欲情するからやめてね?


右手で奈緒の胸をいじりながら、左手で奈緒の腰をゆるゆるとなで上げる。人差し指でつーっと背を撫でると、奈緒の腰はぴくぴくと震えた。
それから、奈緒の首筋や胸元にキスを落として、ちゅっちゅっと吸い上げる。……我ながら、せわしないなぁ……。


「あっ、ぁあん・・・いち、っ」


奈緒も、完全にエロモード入っちゃったし……。たぶん、快楽に飲まれないように必死になっていて、オレがなにをしているのかなんて気にしてる余裕はなさそうだ。


「なおなおー? せっかく婦警さんごっこしてるんだから、ちょっとは『らしいこと』しなくちゃねー」

「んっ、はぁっ・・・ひゃあっ!?」


こりこりと突起を弄りながら、するっとジャケットのポケットに手を突っ込む。
それから、素早く中に入っていたものを取り出して、構造を確認した。
……えっと、鍵は……。あ、あった。ポケットの中ね。


「なおなお、右手ぷりーず」

「ふぅ、ぁっ?」

「そうそう。んじゃ、左手も一緒くたにいたしましてー」

「へ? ……ちょ、壱!?」





ガシャンッ、


おお、大成功。


奈緒の両手は、背中の後ろで一緒くたになりました。


「な、に・・・? これ……」

「手錠だよーん。ポケットに入ってたから、逮捕しちゃった!」

「はあっ!? や、やだっ・・・! これ、外してっ、」

「だーめっ。鳴いてたら、捕まっちゃったねー? だめだよー油断しちゃ」


にっこりと笑いかけると、奈緒は真っ赤な顔をしてオレを睨みつけてきた。
奈緒も、懲りないなぁ。そんな顔しても、煽られるだけなのに。






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