寵愛α | ナノ

(01)


ドラマみたいなロマンチックな出会いで、恋に落ちかけた。
でも、彼は奇抜な髪を風になびかせて、ありえない言葉を吐いたんだ。





「俺と付き合うか、俺に監禁されるか。……どっちがいい?」





言われたことの意味がまったく分からずに、アホ面さらしてぽかんと口を開けたわたしは、おかしくないと思う。


驚愕するわたしの前で、彼は赤い目を細めて、にこりと笑った。




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