へらへらふわふわ
ふわふわ、だとか。へらへら、だとか。
多分今の名前を表す擬音はそのあたりだ。浮ついた気分を隠そうとしていても隠しきれていないその顔は、いやまあ確かに接客に向いているといえば向いているのだが…「オイ名前」「なんですか店長っ!」何でも言ってください!と目をきらきらさせるその様子に思わず溜息を吐いていた。「な、なんですか…まさかミスしました!?それに気がついていないと呆れてる!?」「違ぇ」スープの鍋には触ってません!と主張する名前を手で制した。客が居ない時間帯で本当に良かった。ここまで来ると流石に騒がしい。
さーて、何があったのか。「…えええ…?」おかしいな、今日は絶好調だったはず…と唸り出す名前は放っておいて、先程の様子を思い返してみる。(これでも不動が名前を連れてきたときよりは名前の事を分かるようになっている…つもりだ。しかしあいつも本当…いきなり『忙しいんだろこれ使えよ』なんて言って中学生を放り込むとは思わなかった。バレなきゃいいんだよバレなきゃ、といったニヒルな笑いは今も記憶に残っている。無償にムカつくので早めに消しておきたい。ちなみに最近だが、鬼道に会ったときにそのことを話すと苦笑いをされた。…ことはともかくだ)
ヘラヘラとした笑顔。これは非常に上機嫌な証だ、と俺は解釈している。ニヤニヤ笑顔よりも上位の笑顔というイメージだ。ちなみに普段はだらしないから客の前ではしっかりしろよ、と言うばかりのこのヘラヘラ笑顔だが、今日のこのヘラヘラ笑顔はなんとなく見ている側としてはイラっとする。なんというか、…幸せオーラ?普通っぽい?名前が?
「男でも出来たか」
「フブッフォオ!?」
……当たりかよ。
へらへらふわふわ
(2014/01/04)
後日談はサブイベント回収というか、そんなサブストーリーばっか。基本短い。っていう言い訳。
後々不動と飛鷹の飲みとか書きたいです。そこに染岡と綱海を入れたいです。バッドボーイズ!