「何か喋れよ」
「なあなあ、佐助」
「……」
「明日遊びに行こうぜ」
「……」
「あれ、でも明日は幸村が部活で元親は集会だな?慶次はぼっちだろ?」
「……」
「そしたら明日はふたりきりだな。俺達。」
「……」
「まあ、今もふたりきりだけどよ。」
「……」
「なんかドキドキしてこねえか。こんな草むらの中で、誰かに見つかるかもしれねえってのに、ふたりきりで。」
「……」
「…なあ、何か喋れよ」
「……」
「なんだ?ふたりきりで恥ずかしくなったのか?」
「……」
「照れんなよ。」
「……」
「なんなら俺がescortしてやろうか?」
「……」
「ふっ。初心なやつだな。」
「…
ああもう!さっきからうるさいな変態かお前は!」
「あー、佐助みーっけ!けったい!」
「…あ」
「Ha!賭けは俺の勝ちだな。先に見つかった奴がジュース1本奢りだろ?」
「…っ!さいてー!」
「なにやってんだよお前ら。味方同士で潰し合いすんな。」
かんけりなう***
かんけりが大好きだった小学生のあの頃。生け垣とガードレールの後ろにばっか隠れてました。
見つからないようにドキドキしながら前進して隠れて、鬼が居なくなったスキに飛び出して缶を蹴り飛ばす瞬間がたまらなく好きでした。
慶次はオニ。
元親は志半ばで見つかってしまったようです。
政宗は慶次に聞こえない程度のボリュームで佐助に囁いていたのでした。
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