君がそばに居てくれるだけでいい
僕の事だけを見ていてほしいんだ。

  交差する思い

「レン様ー!お勉強、教えてくださいよー!ねっ?」
「レディ、俺はこれからデートなんだよ。またね。」
そう言ってひらひらと手を振って行ってしまう、後姿を見ながら、
「良いもん、いっちーに教えてもらうからー!」
と、名前なりの最大の嫌味を言いながら、カバンの中に教科書類をまとめる。
途中まで行っていたレンがきびすを返し、戻ってくる。
「レディ…それは2人きりで、かい?」
「うーん?どうだろう?場所によるんじゃない?」
そういうと、怖い顔をして名前の腕を掴み
「ダメだ、行くな。」
「だ、だって…レンは、デートなんでしょ?」
ぷくっと頬を膨らませてそっぽを向くと
腕を引かれたと思うと強く抱き寄せられる。
「れ、レン…?」
「苗字、俺以外の男と2人きりなんてダメだよ。」
「い、いいじゃん!だって、付き合ってるわけでもない、でしょ?」
自分で言ったことなのに、言って悲しくなる。
「良いわけない。…俺の気持ち、分からない?」
「わ、わかんないよ、レンの気持ちなんて、分からない。」
ため息をつき、そっか。と言って手を離される。
意味も分からず、耐え切れなくなり涙が頬を伝う。
それに気が付いたようで、レンは
「ごめん、泣かせるつもりじゃなかったんだ。」
そう言って涙を手でぬぐう。
「俺はね、君が他のやつと一緒に居るってだけで嫉妬して、他の女の子と一緒に居るのを見て妬いてくれないかなって勝手に思ってたんだ…」
言ってる意味が理解できず、きょとんとして居ると
「俺は、君が好きなんだよ、名前」
「レン、私も…私もね、レンが大好きだったの、ずっとずっと!私のほうを見てくれないかなって思ってた!」
「名前」
また涙が流れる。今度は別の意味での涙が。
強く抱き寄せられる、しかし今度は最初とは違い優しさがある。
「これからは君しか見ないよ。もうどこにも行かないように、抱きしめて離さない。」


君がそばに居てくれるだけで構わなかった。
でも、今は君がほしいと思った。
ずっと君だけに見てほしかったんだ。



あとがき≫
なんか、久々に書いた!
うたプリ夢は初ですね。
少し思ったのが、詰め込みすぎ、かなって!
が、頑張ったんだよ!←
ここまで読んでくださってありがとうございました!





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