「佑希望先輩、遊びましょー!」
『よし遊ぼう!』
『えっ町に行くのは?』
『ごめん!!
町に行くのはまた今度にしよう!麻衣が好きなお団子奢るからさ!』
行ってきます! と言って、下級生と手を繋いで遊びに行った佑希望。
まぁ、お団子奢ってくれるならいっか。
それにしても……
『暇だなー』
よし決めた!
暇だからお散歩がてら学園をお散歩しよう。
「麻衣先輩!!
ジュンコ見てませんか!?」
『ジュンコ?
いや、見てないけど…』
「そうですか。」
『あれだったら、一緒に探すよ。
暇だし』
「いいんですか!?」
ガシッと掴まれ目をキラキラさせる孫兵。
どんだけジュンコLOVEなんだよコイツ。
『蛇ってさ、草むらの中にいたりするんじゃない?
ほら、あたしの足元にジュンコみたいな蛇がいるしさ』
……ん?
ジュンコみたいな蛇??
『え、ちょっ…孫兵!?
ジュンコ!!!孫兵の探し求めてるジュンコがいたあああああ!!』
うあああああヘルプ!!
むっちゃこっち見てるから!!
長い舌出してこっち見てるから!!
しかもチョロチョロと地味に近づいてきてる!!
「麻衣先輩、ジュンコいたって本当ですか!?」
『ほほほほほら!孫兵が探し求めてるジュンコ様だよ!!
あとさ、徐々に迫り来てるんだけど』
「麻衣先輩絶対動かないでください!
絶対ですよ!!」
いや、絶対動かないでって無理だから。
なんかずっとシャーって言ってる。真顔
『孫兵まだああぁあぁあぁ!!??
あっ、ちょっと待って!裝束の中に蛇入った!!』
「竹谷先輩呼んできます!!」
(麻衣大丈夫か!?)
(全然大丈夫じゃない!!
八左のバカああああああああ!!!)
(痛っ!!)
(お願いだから早くジュンコだして!!)
(よし任せろ!)