妖精と踊りませんか?

既視感と既読感のある世界

いわゆる異常な女の子

お姫様は鈍器を振り回す

いつもより早いお帰りなんですね

飲み干したのは林檎飴

夢物語の続きは貴方と

せっかくなら一緒に寝ましょうよ

大丈夫、理性は殺したわ

この一瞬を永遠にしたい







あの人とお揃いがいい

何故否定するんですか?

今日も優雅に遅刻です

方言混じりの告白

信じる者は本当に報われるの?

お姫様は空想に耽る

お行儀の悪い晩餐会

どうせなら貴方をペットにしたいわ

逆転した主従関係

ね、ほら……ぞくぞくするでしょ?







続きを語るにはまだ幼すぎる

環状線で終わらない昼寝を

もうきっと、きっと、目覚めない

次は私がホスト

異国の香りに惑わされて

舌で転がす媚薬

「解毒剤はあなたの××」

喉元過ぎれば情熱忘れる

嘘で塗り固めればいい

心中してからが本番







石鹸のせいでこうなったのよ

霞む視界、眩む世界

バスタブに血を溜めて

君の肌に傷が付いたら

シャワーを浴びて朝を待とう

耳障りなブレーキ音

ぬるま湯でも構わないけれど

リンスが嫉妬する前に

泡だらけになれば隠せそう

ゆっくりと浸かって、ね







お願いは聞き入れないで

嘘つきは正直者でした

貴方の全てが美しいのです

抱き締めて、壊して、口付けて

噂だけが空回り

ピアスが冷える季節には

知るか死ぬか選んで

しぼんでしまう前に食べなくちゃ

耳たぶに触れてみたら

足先だけお湯に浸せばいい




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -