遙かな古、偉人エリスによって存続したとされるこの世界。
【最後の楽園】の異名をとる美しき世界ファルアルディーネ。
軍拡を急ぎ過ぎた国と周辺諸国の諍い
燃え上がった戦火は美しき草原を焦土に変え、全ての国々を巻き込んだ。
戦いは人々の心にも怒りと憎しみの炎を灯し、それぞれの国に失せることのない傷を遺した
歴史は繰り返す
大きな戦争が終わった後も、各地で繰り返し起こる小さな諍いは民の心を疲弊させた。
終わりのない争いに疲れた人々。苦しみ喘ぐ敗戦国の民衆。
やがて、疲弊が産んだ隙間に一つの【宗教】が入り込む。
這い寄る蛇の甘言
"とある少女"を生贄に捧げれば、この世界から争いを無くすことが出来る。
力ある宗主のお触れが出回ってから三カ月。物語はここから始まる。
―――燻り続けていた火種が再び高く燃え上がる日が、近づいていた。