きぃん、と高い金属音が響く。オプティマスのバトルアックスが風を斬り、メガトロンのソードが唸る。光の注がれた水底の色が燐光を残し燃えたぎる灼熱の色が晴天を背景に激しく動き、双方が持つ重厚な金属の装甲が光を噴き出してはきらめく。
あの鋭い切っ先が掠ったのだろうか、煌めく光を後ろに薄紅く染まったオイルが小さな飛沫を上げ宙を飛んだ。連なる球が弾けるのを待つまでもなく、猛攻を踏みとどめたメガトロンがオプティマスにソードに付いた銃口を向ける。

がぁん、ぎんっ!

素早く危機を察し淡い橙色を纏ったバトルアックスがソードを弾くと、ぎゃりぎゃりと悲鳴のような金属音が辺りに響く。
パーツとして形を成している巨大な金属がありとあらゆる関節を駆使ししなやかに曲がって戻り、着地する暇もなく、地面に爪先が触れるやいなや再度脚を跳躍させる。続き、何度目かもわからなくなった音が反響して乾いた音を響かせた。
残響が震え、幻聴かもわからない音の音が溶け消え。

――静寂。

緊迫した固い空気が両者の頬を撫でる。

向かい合った二体は視線を外さないまま、じりじりと詰め寄っては離れていく。紅い眼光が逆光に揺らめいて、それを逃さないというように青い瞳がきゅると動く。
一歩動いたらまた一歩、相手の動きに合わせているそれはまるで、


「カバディみたいだな、メガトロン!」


これは酷い、と誰かが嘆いた。



小ネタの改変。



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