スバル×デリヘルユリウスバージョンのギャグ
本垢のフォロワーとなんかやってたやつ





なんでこんなことになっているんだろう。自分の完勃ちした性器が形の良い唇になんの躊躇いもなく食まれた瞬間をぼんやりと見つめながら、ナツキスバルはそんなことを思った。

───多分、説明しても信じてもらえないと思う。スバル自身もよくわかっていない。なんたって、飯をデリバリーしたらデリヘルが来た。

そう、来てしまったのだ。染めているにしてはやけに綺麗な色をしている紫の髪、長いまつげにかすかに何かを塗っているのか、薄くてそして艷やかな唇。均整の取れた体。恐らく店の中でも随分と上玉そうな、そんな奴が来てしまった。







ピンポン、と些か性急に慣らされたチャイムに、インターホンを使わずに出たのが運のつきだったのだと思う。へーいと気のない返事をしながら扉を開けるとそこには見知らぬ美丈夫が立っていた。

「へ………、」

ぱちくり、と目を瞬かせたスバルに男も目を瞬かせた。見たところ出前の箱も何も持っていないが、とちらりと手を見て、それからもう一度顔を見てまゆを寄せる。どうしたことか、男は知り合いにそっくりだった。ただその目が、彼とは違う人間であることをスバルに知らしめる。なんとも言えない色気をたっぷりと含んだこんな目は、スバルの知り合いには欠片も見当たらない要素だった。

「えっと、どちらさんで……」
「………君が頼んだのではないのか?」
「え?あ、いや、頼みましたけど……」
「そんなに写真と実物が違くみえるなら、録り直さなければいけないな………そうか、ならば間違ってはいないよ」

チャーハンを、と言う前に部屋の中に上がり込まれる。人間を頼んだ覚えはこれっぽっちもなかった。それとも目の前の男はチャーハンの妖精かなんかなのだろうか。そうか、俺にチャーハンを作ってくれるために来てくれた知り合いに似た妖精さん……。

「いやいやいやいやいや」

そんなわけがあるか!と布団が敷いてある部屋に向かおうとした男の手を掴む。くるりと振り向いた男が、不思議そうにスバルを見た。

「ここでするのか?」
「な、何をですか?てかちょっとまってそっちは俺の寝室……」
「まぁ私は構わないが」
「構わないじゃないって!ちょっと待ってなーんかずれてる気がするんだけど、え、と、あんたは俺が頼んだデリバリー。それは間違いない?」
「勿論だとも」
「まっまじかよ……え、じゃあ品物は……」
「………?私だが……」
「やっぱりチャーハンの妖精さん?!」
「君は何を言っているんだ?」

心底不思議そうな顔をして、男が懐に手を入れる。スッと差し出された手のひら大の紙をおずおずと受け取って眺める。デリバリーヘルスルグニカ、と少々エロティックながらも品のある華美なデザインにおそらく男のであろう名前。(ユリウスと書いてある)(なんてこった名前まで一緒だ)

「デリ…ヘル……」
「君が頼んだのだろう」
「いや、俺が頼んだのはチャーハンです……」

それもカニ玉を乗せたやつ。
デリバリー違いです、と告げると男はぱちくり、と目を瞬かせて、やっぱりなんかそういうところも知り合いに似てんなぁとスバルは思った。




「ええ、はい………はい、わかりました。ではそのように」

デリヘルらしい男、ユリウスの反応は素早かった。失礼、と一旦スバルに断ってから即店らしきところに連絡をし、いまいち事情が飲み込めていないスバルが玄関でぼけっと突っ立っているうちに説明を終えていた。


「」


prev next

bkm
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -