スランプの上に喘ぎ声を書くと萎える病を患っているのになぜかエロばっかり書いてしまうのこれってトリビアになりませんか?
スバルが童貞ではない(ユリウスも童貞ではない)。多分この後勃起がばれて興奮しまくりなユリウスにスバルが襲われて大変なことになる








ぱんぱんに膨らんだそこがいかにも窮屈そうで、急いでジッパーを開けると完全に勃起した性器が中から勢いよく飛び出てきたので思わずスバルの口からうわ、と声が出た。人の性器を見ること自体は初めてではない。中学の時も高校の時も、大学の時も、なんだかんだで友人と裸の付き合いをするということは無くはないので、自分以外のそれを目にすることは何度かあった。もっともそれが臨戦態勢になっているところを見るのはこれが初めてだ。

「超ガチガチ・・・」
「し、仕方がないだろう。だってきみ、が、・・・・・ぅ、」

言い訳の途中でする、と竿の部分を人差し指でなぞる。それだけでスバルの太腿をまたいで対面の体勢になっているユリウスがかすかに身動きをして声を漏らした。なんとなく予想はしていたが、スバル自身よりもいくらか大きいそれに微かに自尊心を傷つけられながらすでに先走りがにじんでいる亀頭を少々遠慮がちに弄った。いつも自分でやっているようにできる、という意味では同性同士のこういった行為は理に適っているといってもいいだろう。女性との行為はスバルはいつも手探りだった。気持ちいいところを強請る、という女の子は少ない。ネットの知識と実際の反応でどうにかこうにかある程度の快感は与えられていたとは思うが、ともう一年はいない異性の恋人のことをちょっとだけ思い出しつつ、スバル自身が自慰の時によくする動きでユリウスの性器を刺激する。

「・・・ぁ、う、・・・すばる、」
「・・・・・きもちい?」
「う、ん」

は、は、と吐かれる息が情欲を含んで熱を持っている。腹につきそうになるほど反り返っているのが、ユリウスの興奮を最大限に主張していて中性的なツラしてるくせにこいつも男なんだなぁと目の前の男が聞いたら激怒されそうなことをスバルは思った。首に回された腕がかすかに汗ばんでいる。先走りを垂らし続ける鈴口と裏筋を同時に弄ってやると目の前の体が震えた。与えられる快感に微かに体をそらして、揺れる腰が服を着ていても艶めかしい。

「っは、ぁ!?」

ほんの出来心だった。つぅ、と背中をなぞってみて、それだけで電流でも流されたかのようにひと際大きくユリウスの体が跳ねたのに気を良くする。

「なに、お前ここ弱いの?」
「ぇ、あっ、うぁ、・・・や、やめ・・・」
「なんで」

こんなに気持ちよさそうなのに、と手の中で体積を増したのを少々乱暴に擦る。先走りでどろどろになっていれば多少強くても問題はないだろう。ただ手コキしてやってるだけなのにスバルの腰の上でひんひん喘ぐのがどうにもエロい。こんなに綺麗でかわいいものを性別を理由にして三年も放っておくんじゃなかったかなぁと失礼なことを思うとともに、逆に三年間待たせていたからこんなに感度がいいのかなとも思う。腰をさわさわ撫でる手に、性器をいじくる指に、完全に感じ入って目元に微かに涙を貯めて体を震わせながらもユリウスはスバルの顔から目を離さない。

色が白いからよくわかる。うっすらと朱に染まった首元を舐めると塩の味がした。

「な、イくとき教えろよ・・・・」

耳元で囁くと手の中の性器が微かに脈打った。形のいい耳朶をやわやわと食むと低く、しかし不快ではない喘ぎがユリウスの口から漏れた。どこを弄っても反応がいい目の前の極上の体を前に、思わず生唾を飲み込む。

「あ、あ、あぁ、あ、スバル、すば、るっ、」

ひ、ひ、と半分泣いているような呼吸を漏らしつつユリウスがスバルの名前を呼んだ。ひと際多く零れ落ちた鈴口からの先走りに、限界が近いことを悟る。

「・・・・もうイっちゃう?」
「ぅ、ん、うん」

変わらずスバルの顔から眼をそらさないまま、ユリウスは幼く頷いた。はぁはぁと顔にかかる荒い息は此方まで焦がされるような熱を持っている。快感を追い求めてかゆらゆらと艶めかしく揺れる細い腰がエロいな、と思いながらとどめとばかりに擦り上げてやればきゅうと乗り上げられている太ももが挟み込まれて、スバルの手の中のユリウスの性器がどくんと強く脈打った。

唾液に濡れた、形の良い半開きの唇が小さく「いく」とつぶやいたのをスバルは見た。

「ふあ、あ、ぁあっ・・・」

手に熱い飛沫が断続的にかかる。べたべたとしたその感触を少々不快に思いながらも、服にこぼさないようにどうにか全部掌で受け止めて、絶頂に息を荒げているユリウスの顔を見つめる。薄らと赤く染まった目元と頬、荒い呼吸に性的な刺激でぐずぐずに蕩けた金色の瞳。

「猥褻物だ・・・・」
「・・・・・ん?」
「いやなんでも・・・・気持ちよかった?」
「とても」

ゆるく笑って、ユリウスはスバルの肩に顔を持たれかけさせた。荒い息のまま、夢みたいだ、とそこでつぶやかれて苦笑しながらふにふにと亀頭をいじくってやるとまた可愛い声が聞こえた。

「んんっ、ん、」
「夢じゃねぇって」
「それは、わかっているが、でも、3年も前の想いが、今叶うとは思ってなかったんだ・・・」

ぼそぼそとつぶやくのに、汚れていないほうの手で背中を叩いてやる。とんとん、と心臓のリズムで叩いてやると落ち着いてきたのか、脱力していた体がますますぐんにゃりとし始めた。猫のようにすりすりと額を肩に擦りつけられて、なんて可愛い生き物なんだろうと思う。かわいいというかなんというか、いつもクールにすごしている奴が急に甘えてくる、ギャップ萌えというやつだろうか。

完全にスバルに体を預ける形になったユリウスにばれないように、そっとスバルは腰を後ろに引いた。勃起していることがばれたら碌なことにならない、となんとなく直感でわかっていたので。
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