ユリスバ♀、ユリスバ♂でもセックスしてくれ〜〜という欲望 実際はこの部屋が特殊なだけで本番はしません 女にもアナルはあるんだよだし永遠にしなさそ〜〜



「・・・・スバル、今君に、本当に、男性器が生えているのか」
「まぁ・・・うん」
「ふむ」

ドアのない白い部屋、そして何故か部屋の真ん中にぽつりと置いてあるキングサイズのベッド。ユリウスには読めなかったが、どこかの国の文字で1日たてば出られるとだけ書かれているらしい紙切れが一枚。謎の性転換をしている知り合い。非常に不可解なことではあるが、すでにこの状態が夢ではないことは確認済みである。頬をつねれば痛いし物に触れば触った感覚がある。おまけに自分だけではない第三者もいるというのが、ますますこれが「現実」であるということ至らしめているのだ。そうユリウスは判断して、とりあえず、と目の前でなぜかカララギ風の座り方をしておずおずとこちらを見つめている肉体関係のある元女性に向かって頷いた。

「確認しても?」
「・・・・すけべ」
「心外だね、心配するのは当たり前だ。特に性別が変わることなど、よほど力をもったミーティアでもない限り不可能だろう」
「すげぇ真面目に論破された・・・・いや、全然変な感じとかしないし、むしろ慣れ親し〜・・・ウッ、いや、なんでもないです」
「・・・・・・やはり何か不都合が?」
「あっ、ないっす」
「そうかそれならよかった」

では、了承も得れたことだしとユリウスはスバルの下半身を覆う特徴的なズボンに手をかけた。

「えっ?あっそっちの意味じゃないっ!違うって!」
「触診だ」
「おめーーーは医者じゃねーーだろ!!無意味無意味!嫌な予感しかしないんで!」
「スバル・・・・」
「んだぁ!なんで俺のほうが悪いことしてる気分にならなきゃいけねーんだよ!・・・ああもう、」

自分で脱ぐから!とズボンを今にも引きずりおろそうとしていた手が跳ね除けられる。どうせなら脱がしたかった、と少々残念に思いながら羞恥にかわずかに赤く染まった頬と、ズボンを握りしめてかすかに震えている手を見つめてーーーユリウスはこれはこれで悪くない、とスバルが聞いたら殴りかかってきそうな感想を抱いた。

「・・・なんでガン見してるの?」
「特に意味はないが?」
「おっまえほんと通常営業だよな・・・っくそ」

見えないようにわざわざ膝を立てるという無意味な抵抗をしながらスバルがズボンと下着を膝まで下す。見せたくない、と言いたげに体を縮こませるのをなだめて、ようやくその股間をのぞき込めばそこには確かに男性器がついていた。これまたご丁寧に睾丸もある。

「・・・・本当に、完全に、男になっているのだな」
「そーですよ穴がなくなってかわりに生えてきましたよ・・・もういい?肌寒いから」
「いや、待ちたまえ。触れても?」
「・・・・どーぞ」
「おや、珍しく物分かりがいいね」
「嫌っつってもなんだかんだで触られる気しかしねぇし・・・」

好きにすれば、と半ば投げやりに脚がぱかりと開かれる。ひざ下で絡まったままの衣類をとりあえず脱がせて、なんの障害物もなくなった股の間に陣取るとぴくりとスバルの体が震えたのが分かった。

「・・・触れるよ」

くたりと力を失っている陰茎はユリウスのものよりも幾らか小さ目のサイズだった(と言ったら怒られるだろうが)。ふにふにと優しく揉んでそれが幻覚ではないことを確かめた後、睾丸にも軽く触れる。性別が変わったとはいえ他人に急所を握られているという感覚があるのか、内股気味になり始めた足を直させつつ睾丸の下、以前は膣があった場所に指を這わせた。しかしいつものように中指をぐ、と押し込めてみてもただ皮膚の弾力があるだけで、そこに確かに空いていた穴は跡形もなく消え失せている。

「あ、ぅ、」
「・・・本当に跡形もないな」
「いや、逆にあったら怖えよ。謎の生物Xになっちゃうじゃん」

はっ、と笑うような息を漏らしてスバルが不平をつぶやく。そこに込められた負の感情を読み取って、顔を上げるとスバルは非常に複雑そうな顔をして自分の男性器を見つめていた。現状だけが理由ではなさそうなその表情に声を掛けようとして、そこで目が合う。何も映していない、ガラス玉のように無機質な瞳。

「スバル・・・?」
「ん?」

恐る恐る、声を掛けるとぱちりとスイッチが切り替わったように目に感情が戻ってきた。なんだよ、と首をかしげている目の前の人間は先ほどまで自分がどんな顔をしていたのか分かっているのだろうか。ただ性別が変わっただけにしては重過ぎる反応だった。常に男性を拒絶するような素振りや、何度愛を囁いても冗談であると受け止めるのはもしかして、とあくまでも推測に過ぎない考えを脳裏で組み立てる。しかし、あながち間違ってはいないのだろうという予感もあった。

「スバル」
「なんだよ」
「始めに、君はあの紙には1日たてば元の場所に戻れると書いてある、と言っていたね」
「・・・うん。あれは俺の故郷の文字で、」
「それも真実であるとして・・・スバル、本当は他にも別のことが書いてあったのでは?」

ぐ、と息を飲む音がした。何かに耐えるように唇を噛みしめるその姿にも僅かに違和感を覚えたが、あえて言葉を続ける。

「君に、何があったのかは私にはわからない。この問いもすべて推測でしかない。だが言わせてもらう。この不可解な場所には、本来の姿に戻る力があるのではないか」

君は、本当は男性だったのだろう。小さな囁きだったにも拘わらず、静まり返った部屋の中でその言葉はやけに耳に響いた。





「そうだ、って言ったらどーする?」
「どう、とは」
「お前は俺のこと嫌いになる?今まで女だと思ってた人間が実は同性だったら」

スバルがしばらく沈黙して、恐る恐るゆっくりと口にされた言葉。仮の話だけど、と前置きはされたがこれはスバル自身の話なのだと思う。少なくともユリウスはそうであると捉えて、うん、と一つ頷いた。

「嫌いになどならないよ」
「・・・なんで?」
「逆に何故、性別ごときに気持ちを左右されなくてはならないのか、私にはわからないが」
「そこ、結構重要じゃねぇの」
「少なくとも私は重要視していない・・・それでは、不満かな?」
「不満なんて・・・そんなんじゃないけど」

もごもご、と口の中で何かをつぶやいて煮え切らない態度をするスバルのことをじっと見つめる。1度合った目もすぐに逸らされた。これは中々強情だ、と心の中でため息をついて、ならば、とユリウスは行動で示すことにした。

「以前、私が口にしたことを君は覚えているだろうか」
「・・・んえ?」
「君が、男性でも、私は君のこの、」

ペニスを思う存分口や手で可愛がってあげたい。熱を孕んだ声音と視線で真摯に自らの欲望を訴える。素直な欲望をスバルに告げることへの気恥ずかしさはもちろんあるが、目の前の彼女ーいや、今は彼と呼ぶのが正しいだろうかーは直接言葉にしないと分かってくれないのだ。最も何度「君が好きだ」と訴えても袖にされてはいるのだが。

「・・・え、それお前マジで言ってたの?ちんこだよ?お前の股間についてる立派なブツと同じやつだよ?」
「そう認識してくれていたのは男として素直にうれしいが・・・スバル、本当だとも。私は君に嘘をつきたくないし、勿論自分の感情についても同様だ」
「は、はわゎ・・・」

スパダリだぁ・・・とユリウスの知らない単語をつぶやいてスバルは顔を覆った。しかしいくら両手で隠しているとはいえ、耳や微かに見える頬は羞恥にか赤く染まっている。その様子が可愛らしくて、思わず笑みが漏れそうになった。だが笑っていることがバレたらまた拗ねられてしまいそうだ。表情筋を駆使してなんとか平常の顔を保ちながら、そっとスバルに問いかける。恐らく拒否はされないだろうという確信を持ちながら。

「スバル、」
「はぇ・・・」
「君に、触れてもいいだろうか」
「ふれ、・・・どこに・・・」
「理解しているくせに、・・・君は私を焦らすのが好きらしい」
「ひぅっ」

今は全く反応していない男性器を柔らかく手で包むとびくりと体が跳ねた。しかし逃げようとする気配はなく、顔をますます隠そうとして縮こまるだけの様子に喉が鳴る。もうスバルの耳は完全に真っ赤になっていて、そこを食んでみたらどんな可愛らしい嬌声が上がるのかと思うとずくりと性器が重くなった。

「・・・スバル、」
「ゎ、わかった、わかったよぉ・・・触っていぃ・・・です・・・」
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