その頃、ローとルワンノは海軍船内にいた。二人が通った通路にはバラバラになった海兵やもので溢れていた。 ルワンノ:「トラファルガーくん!!!!どこに行った!!!!!」 物陰から長刀が飛び出てきた。 ルワンノ:「っ!!」 ガキィイイン!!! ギチギチギチギチ… ロー:「へぇ、受け止めんのか」 ルワンノ:「貴様!卑怯だぞ!!!」 ロー:「海賊相手になんて言い草だよ。なぁ大佐」 ギチギチギチギチ… ルワンノ:「なんだ!!!」 ガキィイインっ! ロー:「俺たちこれでお暇させていただくぜぇ…?」 ルワンノ:「は?!」 ロー:「お前は強いし兵も多い、分が悪い。ここは一つ逃げの一手だ」 ローは甲板に向かって走り出した。 ルワンノ:「っ!待て!!!!」 ルワンノはローを追った。 その頃、シャチとミノルはまだ戦っていた。しかも互いに無傷であった。 シャチ:「おいおいおいおい…!おねーちゃんちょっと強すぎない?」 ガキィン!キンッ ミノル:「っ!あんたこそ!!そんな悪趣味な帽子とメガネかけてるクセに!!!」 シャチ:「そこは関係ねーだろ?!!!つーかなんで少尉?!!この強さ中佐クラスなんだけど!!!!!」 ミノル:「あんたには関係ないでしょ!!!!」 キンッギキン!!! シャチ:「(鎌掛けるか)………………なぁもしかして………そんだけ強いのに昇進しない理由ってあの変態の部下のままでいたい、アイツのことがすきだからとk…」 ダダダダダダダダ!!!!!! シャチ:「んのわあああぁあい!!!!!!至近距離発砲だめ絶対!!!!」 (ちゃんと避けた) ミノル:「ハァッハァッハァッ!!!」 ミノル顔真っ赤。 シャチ:「…」 ミノル:「…」 シャチ:「…」 ミノル:「…」 シャチ:「…まじか」 ミノル:「うっさい海賊!!!!!」 ガキィイイン!!!! キンギキンキィン!!!ガガッ!!! シャチ:「よっ!」 ドカッ! ミノル:「わっ!」 ドカッ!! シャチはミノルに足払いをして転倒させ、 チャキ… 馬乗りになるとミノルの額にナイフを当てた。 ミノル:「…!」 シャチ:「これくらいで動揺してたら駄目だよ。殺し合ってんだからさ」 ミノル:「…」 シャチ:「…あ、よく見たらかわいいね。ミノルちゃん」 ミノル:「…!!!ド変態!!!!」 シャチ:「それは君の思い人に言ってよ」 ヒュッ!!! シャチはミノルの額目掛けてナイフを振り上げた。 ミノルはとっさに目を閉じた。 ギュッ 大佐………!!!!!! ちゅ。 ミノルは唇に何かあたった感覚があった。 目を開けるとそこには一面に自分を殺そうとしていた男で、 シャチ:「げっちゅー★」 とかいうとシャチは起き上がり走り去った。 その頃、ローを乗せて泳いできて戦いに参戦したベポとバンダナとハンチングとサシラ。 ハンチ:「疲れてきたなぁー」 ベポ:「あいあい」 サシラ:「…(ナイフの鍔に血糊詰まっとる…掃除が面倒やな)」 バンダナ:「っとにまだいるのかよ…ローはまだかよ… っって来やがった!!!ロー!!!終わったか?!!!」 ロー:「あぁ、帰るぞ!!」 ローは後ろからのルワンノの攻撃をいなしながら叫んだと同時にベポは海に飛び込んだ。 ルワンノ:「船に戻ったとしてもどうやって逃げるんだ!!!逃げ切れるほどの燃料はない、そうだろう?!!!」 ロー:「“ROOM”“シャンブルス!!!”」 ヴンッ バンダナハンチングサシラは前にシャンブルスしたとき入れ替わっていた海兵たちと入れ替わり、3人は船に戻った。 海軍船にいるのはローとシャチ。 ロー:「じゃあな!」 タンッ! ローは力一杯海軍船の甲板を蹴って海に飛び出した。 ルワンノ:「?!!!!ばかめ!!!!」 ベポはもうずっと先を泳いでいてローが着水するであろう場所はただの海だった。 ルワンノ:「血迷ったか!!!!」 ロー:「シャチぃいいい!!!!!!!!」 ダダダダダダダダ ダンッ!!!!!!! シャチはルワンノの横を疾風の如く駆け抜けると海軍船の甲板を蹴り上げた。 ルワンノ:「なっ?!!!!!」 空中のローを捕まえるとベポが待機している場所に着水した。 ザッップゥウウン!!!! シャチ:「っぷはぁ…!ベポ、船長をお願い!」 ベポ:「あいあい!!!シャチ今日かっこいいよ!!!」 シャチ:「え?!!まじか!!!!」 ルワンノ:「〜〜〜!!!!!狙撃班何をしている!!!!撃てえええ!!!!!!」 その時、ローとベポとシャチを引き上げたハートの海賊団船は猛スピードで潜水して、あたりには、ルワンノが見渡す限りの海原には、 何もなくなった。 ルワンノ:「?!!!!おかしいだろ?!!!!奴らの船にはもう燃料はないはず…!何故あんなに早く動けるんだ!!!!!」 ミノル:「ルワンノさん!!ご報告が!!!」 ルワンノ:「ミノル!!!今まで何をしてたんだ!!!!」 ミノル:「もっ!申し訳ございません!!!こっ腰が抜けてて…!」 ルワンノ:「?!君ともあろう子がなんてざまだ!!!!」 ミノル:「申し訳ございません!!!!」 ルワンノ:「…報告しろ」 ミノル:「は、はい!!!本艦の燃料樽がすべて空の物と入れ替わっています!!!」 ルワンノ:「!!」 ミノル:「……どうやらトラファルガーが、戦闘の合間をぬって、能力で入れ替えたのかと…」 ルワンノ:「ああああ!!!!!!!!!」 ミノル:「!?ルワンノさん!!!!!?」 ルワンノ:「素晴らしい!!!!素晴らしいよトラファルガー君ぞくぞくする!!!!!!あぁあぁ早く君が欲しいよ私は!!!!!!ミノルついてこい!!!!奴らを追うぞ!!!!!!」 ミノル:「イエッサー!!!」 ビシッ (敬礼) ルワンノ:「わっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!!!」 ミノル:「しかし、燃料がありません…」 ルワンノ:「はっ!!!!」(ガビーン) 作戦No.D ハートの海賊団船食堂では今日の戦いの宴の真っ最中。 がやがや… サシラ:「…はぁ…(またオイシいとこグラサンに持ってかれた)………………くそがっ!!!」 スパナ:「…」 サシラ:「…どないした?スパナ」 スパナ:「………え、うん。ちょっと…」 サシラ:「…?」 シャチ:「おーぅ!!!お二人さん!飲んでるかぁぁあい?!!!俺?!!!俺はもうグテングテンよーーう!!!!★」 サシラ:「…くっさ」 スパナ:「…!!!!!シャッちゃん!!!!!」 ガタガタガタン!! (スパナは椅子から転げ落ちてサシラの後ろに隠れた) サシラ:「?どうしたんや」 シャチ:「ん〜?」 バンダナ:「どーした?」 近くに座っていたバンダナも振り返った。 シャチはスパナを起こそうと手を伸ばすとますますスパナはサシラの後ろに隠れた。 シャチ:「もーなんだよ〜う!!!」 ペン:「何怖がらせてんだよ!!!」 ゴチーン!!! シャチ:「いったああ!!!!俺なんもしてねぇよ?!!!ホントに!!!!」 ハンチ:「何々〜?どうしたの〜?」 ロー:「騒がしいな」 一緒に飲んでいたであろうペンギンとローとハンチングまでもが集まった。 バンダナ:「おーぅロー。なんだかスパナがシャチを嫌がってんだよ」 ハンチ:「………シャチ君…女の子にモテないからってまさかスパナちゃんに手を…?」 サシラ:「!!!な ん や と ?」 バンダナ:「サシラ、マジに受け取んな。…………まぁ、なくはないが」シャチ:「ねぇえええよ!!!!!!失敬だぞ!!!!!!」 ロー:「スパナ、どうしたんだ?言ってみろ」 スパナ:「…」 スパナは伏し目がちに立ち上がるとローに耳打ちした。 ローはスパナの身長に合わせて屈む。 ロー:「………スコープを覗いてたら、シャチが、海軍の?女海兵に?……………耳元で泣くな。続けろ。……………………………………馬乗りに、なって…………………無理やり……………………キスした」 しぃいいいいん………… あれだけうるさかった食堂が静寂に包まれる。 ロー:「スパナ、よく言った。頑張ったな」 スパナ:「うっ!!!ぅえ〜〜〜!!!!!!!」 シャチ:「…………えっと」 ハンチ:「クズ」 バンダナ:「朽ちろ」 サシラ:「死ね」 シャチ:「や、あれはその…あれだ!ノリっていうか、」 ハンチ:「否定しないんだ」 サシラ:「死ね」 バンダナ:「あの可愛らしいナイフと拳銃持ってた子だろ?あの子確かルワンノのこと好きじゃなかったか?」 シャチ:「!!!!何でそれを!!!!」 ハンチ:「へー。あの子がルワンノ好きなこと知った上での強姦ね」 シャチ:「ちょ!!!!!強姦って!!!!!!!!!!」 サシラ:「死ね」 バンダナ:「ここまで最低だったとは知らなかった。」 ベポ:「最低」 シャチ:「ちょ!!!!!ベポまで!!!!!!」 ロー:「“ROOM”」 ヴンッ シャチ:「…」 ロー:「気を楽にしろ」 シャチ:「すみません俺がばかでしたやめてくださいおねがいします船長かなりマジ顔なんですけどほんともうごめんなs」 ロー:「“シャンブルス”」 横井さんリクエストの『ハートの戦闘話』でした!!! なんだかながくなってしまい申し訳ありません…! 少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 ルワンノの風貌は、蛙の被り物をして海軍の肩掛けコート。 騎士が持つような険を愛用。 ミノルは栗色のセミロングに白リボン。 武器はシャチと一緒で拳銃とナイフ。 実力は中佐クラスだけどお話の理由で昇進しない。 20110625 |