※台本書きじゃなく小説です。
※シリアス
※オリジナルモブ(関西弁)
※残酷
※モブ達が大勢亡くなっています。
※昔の話。





































ある日の出来事でございます。

とある海のとある場所で大規模な海賊団同士の攻防戦がありました。

一方はサウスブルー出身の海賊団でもう一方はノースブルー出身の海賊団でした。


戦いは三日三晩続き、結果はノースブルーの海賊団が相手の船長以外を皆殺しにして相手方の船を沈めて幕を閉じました。




その壮絶な戦いの後、ノースブルーの海賊団は近くの島にひっそりと停泊して養生することになりました。








まぁ、もう一つ別の目的もありましたが。
















戦いが終わり船が停泊してからの2日間も眠り続けていた青年が目を冷ましました。



「…」



眩しいのか彼は目を細めました。そして手探りで自分の名前が大きく印刷された帽子を探し当てそれを乱暴に被りました。



「…」




そこで彼はやっと自分が船内の医療室のベッドの上に入ることに気がつきました。



「…」




彼は重い体を起こして当たりを見回しました。


「…」



床一面の布団。
そしてその上に転がっている彼の仲間達。

大抵のみんなは全身に包帯をぐるぐる巻き付かせて今は大きないびきをかいて寝ています。





「……るせ…」






壁にかかる時計を見るとどうやら夜中のようです。




「……なんで俺……」







なんで俺、医療室に…?








ザッ































       ザザッ




ザザザザザザザ



ザザザザザザザザザ
ザザザザザザザザザザザサ
ザザザザザザ゙ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ

ブッ!

――――ペンさん下がって!!!!!!!!―――――――――






「!!―――――はあ゛っ!!!!!」


はあ


ザッ!!


はあはあ



『お前ェいーい顔してんなぁ…?ちょっとその顔苦痛で歪めてみろよ』


はあはあはあはあはあ


『その目ェくり抜いてやらぁああああ!!!!!』


『!!!』


はあはあはあはあはあはあはあ

―――ペンさん下がって!!!!!!!!―――――――――
はぁ!!!!


ザザザザザザザザザザ
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ


ザッ


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!」


っはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ―――う゛ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ――痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃいいい!!!!!!ペンさんペンさんペっああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!はぁはぁはぁはぁはぁぎゃひひひひひひひひひひはっはぁあ〜!!!!!はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ


「おい!!!しっかりしろ!!」



「過呼吸だ!袋持ってこい!!!」



彼の一番近くの椅子に座って寝ていたバンダナを巻いた男と壁際に座っていた目つきが鋭い青年は飛び起きて彼に駆け寄りました。



「ハヒュ…!!ば、んさ!!!」
ハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュ

「喋るな!!!」

ハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュ
「俺、っはぁ!!ハヒュハっっ!っアイツ!!!!目ぇっ!っが!!!ハヒュっ!!!」
ハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュ

「喋るなってんだろ!!!!!」

ハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュ
「目っの!!!前で…!!!っがあぁ!!!!!!」
ハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュハヒュ


「サシラ鎮静剤!!!」


「もうやっとる!!!!!」

















過呼吸が収まると再び眠りにつきました。






「…」


「落ち着いたか?」




バンダナの男は再び椅子に腰掛けました。



「…………」




「寝たみたいやな…」



「…」


バンダナの男はツナギのポケットからタバコを出そうとして、ここが医療室だと思い出しゆっくりとしまい直しました。



「ペンさん…」



元から目つきの鋭い青年の目がますます鋭くペンギン帽の彼を見つめています。



「………サシラ」



サシラと呼ばれた青年は寝ているペンギン帽の彼を一瞥した後バンダナの男を見ました。



「今、ローとシャチが何してるか知ってるか?」


「…知らんけど」



青年は『シャチ』という名前を聞いた時細い目が一層細くなりましたがそんなことに男は気づきません。




「まぁ知らねぇよな。」




男は椅子から立ち上がると医療室から外に続くドアに向かって歩き出しドアノブを手を掛けたとき青年に振り返って言いました。



「ついてこい。但し、騒ぐなよ」





扉の当たりは薄暗く、青年は男の表情がよく見えませんでした。







***









青年は男に連れられて船にある2番目に狭い倉庫に行きました。普段からそこはあまり使われていない所で男にここだ。と言われたとき若干青年は訝しんで男に尋ねました。




「何があるや?」



「中にアイツら二人ともう一人いる。」



「もう一人…?」




男は倉庫のドアを開けました。
ツンとした消毒液の臭いが青年の鼻腔に刺さります。



倉庫の中にはキャスケット帽を被った青年と長刀を持った男と、部屋がほぼ埋まるような治療用のベッドにこの船のクルーではない男が寝ていました。



「あれ?サシラ」



キャスケット帽を被った青年は目つきの鋭い青年を見て目を見開きした。



「…」


目つきの鋭い青年はキャスケット帽を被った青年は見ずにベッドの上の男を凝視していました。


ベッドに寝ている小太りで髭面の男は、



2日前に戦った海賊団の船長でした。





手首足首は鎖で繋がれ、そして彼の腕には点滴が、腕や腹などには包帯がされてました。





ピチョンピチョンと点滴が落ちる音だけが響きます。








「な、んでや?」



目つきの鋭い青年はかすれた声でようやく言葉を口にしました。



「なんで、あの時の奴がここにおんねん…?」






「なんでって…治療するため」






キャスケット帽の青年は先ほど青年に無視されたのを気にすることなく青年の問いに答えました。



「………っ船長!!!!」



青年はキャスケット帽の青年を再び無視して長刀を持った男――この船の船長さんに詰め寄りました。

船長さんは眼球だけを動かして自分より幾分か背の低い青年を見ました。




「どういう事なんですか?!!なんでコイツが、しかも治療されて船におるんですか!!!!」



「黙れ」



「っ!やけどコイツは…!!!!」



「黙れってんだろ」




船長さんは青年を睨みつけました。





「…静かにしてよ。みんなが起きる」



そうキャスケット帽の青年は呆れた様子でいったのを聞くと青年は彼に早足で歩みより胸ぐらを掴みました。



「何偉そーにゆぅとんねん!!!!………お前コイツが生きとること知っとったな!?なんで2日間黙っとったんや!!あ゛あ゛!!」



「…うるさい」



「なんで殺さんで助けとんねん!!!!!!!コイツは仲間殺しまくったんやぞわかっt」ドッ




目つきが鋭い青年はキャスケット帽の青年のボディブロウをくらって床に倒れました。

















「ごめん。でもうるさいっていってんのにあれだったからさ」


キャスケット帽の青年は青年を引きずって邪魔にならないよう壁際に寄せました。









「バンダナ、なんでコイツ連れてきた」



船長さんはバンダナの男をも睨みつけます。



「いや、人手が足りないと思ってよ。―――すまん。今度はちゃんと説明しとく」












ガタンとベッドが揺れました。







「ひっ!!!さっきの兄ちゃんい〜い声だったな」



「…起きてたのか」



「あんな悲痛な声聞いたら起きちまうよぅ!!!」



さっきまで寝ていた男が嬉しそうに顔を歪めました。肩を揺すらせ笑うたびにチャリチャリと手錠の鎖も共に鳴ります。



「それよりなんだぁ?!お前ら!!!ここっておまえ等の船だよな?!!!つーかなんで敵の俺助けてんだ?!………船長ぉ…あんたもしかして男が趣味かぁ…?!ヒヒッ性病臭ぇツラしてらっしゃるもんなぁ!?え!?どうせ毎日日替わりでクルーとでもヤってんだろ?!!あ?!ヒヒヒヒッこのクソホモ野郎が敵までヤるのか!!!!」




ガチャンッ



「うるさい」



キャスケット帽の青年は拳銃を男のこめかみに押し当てました。その表情は、鬼のようです。素早く拳銃の安全バーを引き下ろしました。





「シャチやめろ」



「…」



船長さんに言われた通りキャスケット帽の青年は静かに拳銃を下ろしました。




「ヒッヒ…」



その様子を楽しそうに男はみています。




船長さんは男に向き直り口を開きました。






















「お前は俺の部下を殺すとき両目をくりぬいた。何故?」



「へ………へへへへへへそりゃお前、くっ苦しむ奴のツラとか動きって笑えるだろ…?」



その質問を待ってましたとばかりに嬉しそうに男は語ります。


「特にあのpenguinって書かれた帽子の奴を殺ろうとしたときそいつを庇おうと飛び込んできた赤毛のヤロー!!!!あの悲鳴はヤバかった〜!!!痛いぃいいい!!!!!!痛いぃいいい!!!!!!助けてええ〜ってよ〜!!!!そしてその赤毛が痛がってる様を見るpenguin野郎のツラだよ!!!!ありゃ〜いい男だったぁ…ああゆうイケメンのツラを歪ませるのは快感だ快感!!!!!至高の快感だ!!!!!!」




ガシャガシャと手錠の鎖の音と狂った男の声だけがあたりに響きます。


















「言いたいことはそれだけ?」


キャスケット帽の青年はまだ鬼のような怒気を放っています。


「これだけ叫べて体を動かせるんならもう治療の必要はないな。頃合いじゃねえ?ロー」

バンダナの男は煙草に火を付けました。



「?」



「なんでお前みたいなゲスを助けたのか教えてやる。それはお前の体調を万全にすることだ」


船長さんは不適な笑みを浮かべいいました。



「?!」



「今からお前をバラバラにして右腕は焼却右足は海に投げ捨てて左腕は切り刻んで左足は皮をはいで砂利の上で蹴り転がしてやるよ。胴体は…そうだな。お前、なかなか良い面してるからどっかのオモチャ屋で高く売れるだろ。」



「!!!!?」


「勿論目もくり抜いてやるよ。好きなんだろ?くり抜かれた奴の声がよ。自分の声もきっと気に入るぜ?」


船長さんの言葉を聞いて男は今初めて焦りはじめました。
笑いとばそうも茶化すことも彼にはできませんでした。なんといっても、






船長さんの目はまったくの本気だったからです。





「まっ…!待ってくれ!!!!」



「体調を万全にしといたらより一層痛さがわかるよね」



キャスケット帽の青年が楽しそうに言いました。



「たっ頼む!!!殺してくれ!!!!!今すぐ俺を殺してくr「簡単に死に逃げんじゃねぇよ」



バンダナの男はいつも煙草を吸うためのマッチを男に見せつけるように振りました。






「お前は俺の部下を殺しすぎた。償えとは言わない。ただただ苦しんで死んでいけ」



船長さんは長刀を鞘から引き抜いて楽しそうに手のひらを男の前に突き出しました。




「待て!!!待ってくれお願いだ止めてくれ助けてくれ!!!!!!!あ、あ、あ、」




“ROOM”




『あ゛あ゛ぁぁぁああああああ―――!!!!!!!!!!!!!!!!!」

































至高過ぎた快楽の代償
その者に死より重い苦しみを。



































































彼らは、というよりローさんが敵船の人を助けるって考えたとき私は彼らは自分たちに仇なす者を助けるなんて何かとても大きな理由でもない限りしないだろうと思いこういうお話になりました。

ルフィを助けましたがあれはまた別です。今は下げてますがその話を書いてますのでまた機を見計らってあげたいと思います。


残忍すぎるかと思いましたが、


珍しく小説を書いてみました。

この話はハンチングと合流前の話です。



リクエストくださったチカさん!!!楽しい感じのお話じゃなくてごめんなさい…!!!こんなかんじになりました……
少しでも!少しでも楽しんでいただけたのでしたら嬉しいのですが…
リクエスト、ありがとうございました!!




サシラ君初登場!
関西弁で正義感がある三白眼の彼をよろしくお願いします!



20110611
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