コツコツ…









ガチャ









「敵は?」


「4時の方向に5隻です。」


「多いな」


「もっと潜りますか?」


「いや、いい。」


「…」



「浮上しろ」


「…アイアイキャプテン」


「くくっ…ペンギン、それはベポの専売特許だろ」


「ふざけてないとやってらんないでしょう。避けれる戦いをやるんですから」


「まぁそういうな。…奪う荷物に野菜あるかも知れないぞ」


「…ヤケにノリノリですね」


「なに、久々にやりたくなっただけだ。…珍しいな。お前が渋るなんて」


「…夜の見張り明けなもんで」

「俺なんていつから寝てないかわからねぇぞ」


「あんたは不眠症だからでしょ。それよりも、今から10分後でいいですか?」


「へへ…お前のそういう割り切るところが俺の気に入るぜ」


「そりゃどーも」









ガチャ


プッ


『全乗組員に告ぐ。4時の方向に敵船を5隻発見。これより10分後浮上し襲撃する。各自戦闘準備が出来次第持ち場に付け。目的は食料及び金品の略奪。食料に関しては野菜とかが最高だな。―――尚今回は船長がノリノリだ。皆も心しろ。以上』


ブッ


















「やったああああ!!!戦闘だっ!!!」


ドタドタ


「張り切ってんなシャチ」


「おうさ!なんてったって出航8日目にして初めてだからね〜♪あ、バンさん そこのスパナ取って」


「ほれ。…放送のペンギンの声眠そうだったな」


「ありがとん。確か今日夜勤だったもんねー」


「あードンマイだな」



ガシャ
 ガシャガシャ  ガシンッ


「なんだ今日は二丁持ってくのか」


「へっへー。前から二丁拳銃使い!!とかいいなぁって思ってたのよ俺」


「ハッ動機がガキだな」


「うっせぇオッサン。船長もなんだかノリノリみたいだし。俺頑張っちゃうもんねー!!バンさんは今日何すんの?」


「俺ぁ大砲ぶっ放すわ。お前らみたいに敵船に行ってちょろまかやんのはめんどくせぇお年頃なんだよ」


「ちゃんと標準見て撃ってくれよ!前に酒片手に持って撃ったとき俺の隣に玉飛んできて死ぬかと思ったんだからな!」


「あいあーい。わーってるわーってる」



「ホントかよ。――んじゃあ俺そろそろ船長んとこ行ってくるわ」


「おう。気をつけてな。ほれ右手だせ」「おう。バンさんもね」


ゴツン




























「船ちょー!ペンギーン!」


「…」


「遅いぞシャチ」


「ごめんごめん。」


「拳銃持ったか?」


「勿論!」


「あー…それとシャチ。俺今日…」


「わかってる!眠いんでしょ。大丈夫。俺が付くから」


「すまないな」


「気張れよシャチ」


「まっかせて下さい!!ほかのみんなもやる気満々ですよ!!!」


「そうか」


「そうッスよ!なんてったって俺たちの命は船長のもんですから!!!」


「あぁ。俺たちはあんたのためなら死ねる」


「…そうか…ふふ…」

























ゴゥンゴゥン…































プッ




『全乗組員に告ぐ。これより浮上し戦闘を開始する。尚この放送が戦闘前最後の放送だ。―――今から言う船長命令をよく聞いとけ』




























『生きて帰れ』









ブッ












ハートに誓う





2011/0423
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -