※続きです。 ※オリジナル大量 ※捏造 ポーラータング号艦内、バンダナの研究室。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 バンダナは、鍵をかけたれた自室の扉を破るべく、椅子を殴りつけていた。 「ロォォおおおお!!!!ッッックソが!!!!」 脚がボロボロになった椅子を一際力強く扉にぶつけると、バンダナは、その場にドスンと座った。 床を殴り、うなだれる。 ビクともしなかった鉄の扉がゆっくりと開く。 バンダナが顔を上げると、そこにはカレーがのったトレイを持ったペンギンがいた。 「まあ、これ食って落ち着けや。」 「………そこを退け。」 「やだね。おれもまだ死にたくねえ。晩飯だ。もってきてやったぞ。…なんで2つもって顔だな?俺も食うんだよ、テメーのじゃねえ。」 「…そこを退け。おれぁローに話があんだよ。」 「本当に、話、があるのかな…?」 「語り合う。拳で。」 「ほれみろ、やっぱりだ。とりあえずまずはおれと話せや。キャプテンに何伝えたいんだよ。ハンチングのことか?」 「…。」 「ハンチングが“イレイズ”を使った件…か?」 バンダナはペンギンを一層睨みつける。 「…“イレイズ”は、イヌイヌの実モデル黒狐の能力、記憶を消す力の中でも最上級奥義、全記憶の消去…。凄まじい力だが、代償も大きい。聞いた話じゃ、消した分の記憶の半分の時間が、使用者から引かれるらしい。50歳を生まれた時の記憶に戻すと、25年が自分の寿命から消される…。」 一息でペンギンはそう言うと、カレーをひと口食べ、続けた。 「赤熊は、何歳だったんだろうな…?」 バンダナは床を殴りつけた。 「誰も幸せにならねぇんだよ!あの能力は!」 「バンダナ。」 「…ッ」 「キャプテン。」 「ペン、お前は外に出とけ。」 「はぁい。ほどほどにしてくださいよ、2人とも。」 バタン 「おれはアレに、“イレイズ”を使えとは言っていない。勝手にしたんだよ。お前も現場にいたなら、知ってんだろ。」 「アイツは、あんな場面じゃああするしかなかっただろ?!仕向けたのは、お前だ!!ロー!!」 「落ち着けよ。本当に意味がわからねぇ。お前は歴史を愛するが故に、自己中心的になるときがあるが、今が正にそうだ。」 「その通り。余計なお世話なんだよねえ。僕の心配をする君とか、本当に寒気がする。死んで詫びて。」 バンダナが顔を上げると、ローの後ろからボロボロのハンチングが顔をのぞかせていた。 「………お前の心配なんかするわけねえだろ。ただおれは、歴史が好きなだけだ。」 正当性および妥当性の美的基準との適合 「テメェなんか大嫌いだ。死ね!」 20180913 ×
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