※小休止
※のんびり


「あー使えねえ。何してんだよ、貸せ。」

「おうおうやってみやがれバカペン。あかねーもんはあかねーんだよ。」

「ふんぎぃいい…！」

「な？！無理だろう無理だろう。」

「かっってええ！！！これ最後に閉めたやつ誰だよ！！！」

「それがおれなんだなあ。」

「ばっかじゃねーの？！何過去の己に負けてんだよ！！お前それでも斬り込み隊員か？！！そんなんじゃ相手をビビらせきれてねーよ！！！『シャチ』の呼び名が泣くぜ？！！！」

「だってそれ絶対回すとこに詰まって固まってるって！！無理だって！！」

「あーもー！ハンチ〜〜！！なんかいい方法ねーか？」

「ん？てかさっきからなにやってるの君たち」

「イチゴジャムの蓋があかない」

「割り勘して買ってきたチーズとクラッカーに塗ろうと思ってなのにさー。つらいー。イチゴジャムぅ…。」

「んっ、ほんとだ固い。」

「だろー？ほんとこいつ使えねー。」

「湯煎してみたら？詰まってる部分が溶けるかもよ？」

「ユセンってなんだよハンチング。」

「えっガラス爆発しちゃわない？大丈夫なのそれ？」

「ちょっとそこまでわからないなあ。」

「ハンチング」

「お湯であっためることだよペンギン」

「はーん。」

「えっペンギン湯煎知らないの？ほんと興味ないことはとことん知らないんだなあ！あっはっはっ！」

「あ！！！いいこと思いついた。」

「なになに。」

「無視っすか。」






どたどたどたどたどたどた

「せんちょー！」

「なんだお前ら。ハンチングまで。」

「お願いがありまして！」

「？」




ぶーん


「…シャンブルズ」

「わ〜〜〜！ジャムの中身だけが外にでた〜！」

「この手があったねぇ。」

「わー船長ありがとうございますー！やったなシャチぃ〜！！！」

「うっうっ…ありがとうございます船長〜〜！わージャムだぁ…ジャムだぁ…。」

「泣くなよシャチ…ずぴっ…あれ、おれもなんか涙が…。」

「とにかく！ジャムも出てきたことだし！早くクラッカー食おうぜ〜！」

「よしきた！ワインも開けちゃおうぜ〜！」

「船長ほんとありがとうございました〜！」

「こんなに嬉しいのは久々です！」

「よかったな。早く行け。」

わーい！！！

どたどたどたどたどたどた…



「…ハンチング。」

「なんでしょう？」

「早めに次の島に上陸した方が良さそうか？」

「良さそうですねえ。」

「あいつら、平和ぼけすぎる。」

「楽しそうだからいいんじゃないですか？」



ユセンヨーセン





20140425
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