※うるさいです。

※オリジナルクルーがでます。



















春島周辺海域

春。


晴天の午前9時。







シャチ:「10月6日!今日は?」



バン:「快便」



ペン:「黙れよおっさん」



スパナ:「トラ船長のお誕生日!」シュバッ



シャチ:「せーかい。」



ペン:「そうなんだ」

シャチ:「今日って昔聞いたのよ。」


バン:「あいつにもあんだな誕生日」


ハンチ:「バンはロー君を何だと思ってるのさ。」


バン:「鬼畜」


ペン:「的を射ている」



シャチ:「誰のマネ?んーそういや船長いま何してんの?」



ペン:「俺が見たときは寝てた」



シャチ:「おぉめずらしい」



スパナ:「ねぇねぇみんなでケーキ作ろうよ!」



バン:「はぁ?」



シャチ:「ム リ」



スパナ:「えぇ〜?」



ペン:「まずだな、俺らの中に料理ができる人間がいるか?」



シャチ:「……そのうち缶詰海賊団に改名しないといけないくらい缶詰しか食ってないよな俺ら」ボソッ



ハンチ:「ん〜、ムカつくボサボサ無精ひげのおっさんを、どう料理しようかとかは考えるけどねぇ」



バン:「おいそこのモジャモジャ」



スパナ:「むぅ…」



ハンチ:「まず材料がないしね」



シャチ:「この船にある食料は缶詰と酒と水だけだしなー。後はー…乾パン。あ、乾パンも缶詰か…」



ハンチ:「せつないねぇ」



ペン:「もう缶詰でいいじゃねぇか。スープも生クリームも口に入れりゃあ全部ただの液体だ」



バン:「味覚オンチは黙ってろ」




たたたたたたたたっ



スパナ:「あ!サシラだ!!!さーしーらー♪」ダダダダダがばぁ!!


がしっ


サシラ:「?!!ス、パナ?!!!なっなんやいきなり!!!離れろや重い!!!」



スパナ:「えへへー。なぁーんとなく!サシラが前通ったから〜」


ぎゅっぎゅー


サシラ:「ちょっお前!!!」



ペン:「…お取込み中大変申し訳ないんだがイチャイチャは部屋でしてくれ」
















サシラ:「…………すいません」



ハンチ:「イチャイチャは否定しないのね」ボソッ








サシラ:「…」


(この人ら集まっとるとか、嫌な予感しかせぇへん…!はよこっから離れんと!!!)




その場から背を向け足早に去ろうとするサシラ。





ペン:「まあまあまあまあ待たれよお兄ちゃん」


がしっ


バン:「ちょっと寄ってかねぇ?サービスするぜぇ〜?」


がしっ



サシラ:「?!!ちょっ?!!!!は、離してください!!お、れはやることが!!!」


ハンチ:「ふぅん……サシらんはこの話し合いに参加しないのかぁ〜…シャチ君は参加して、スパナ君とともに頑張るのになぁ…そう。…サシらんは参加s「します!!!」


ハンチ:「うん?嫌なら別に」


サシラ:「参加させてください!!!」



ハンチ:「ふふ。仕方ないなぁ」








ペン:「ツンツンサシラもスパナとシャチが絡むとちょろいな」


シャチ:「…」


バン:「それでいいのかサシラ」









* * * * * 





サシラ:「は?今日船長の誕生日やからケーキ作る?」



スパナ:「うん!」



サシラ:「…」







ハンチ:「今にも現実をみろって怒鳴りそうだねぇ」




バン:「ケーキねぇ…ケーキの原材料ってなんだ?卵と小麦粉と砂糖と牛乳と生クリームと…あとなんだ?具か?」



サシラ:「…」(具って…)


ペン:「うちの船とは無縁すぎるもんばっかじゃねぇか」




シャチがおもむろに挙手。



ペン:「はい、そこのグラサン」



シャチ:「考えてたんだけどさ、」



ハンチ:「だから珍しくだんまりだったのね」


シャチ:「カモメの卵は?」







ざわっ








バン:「盲点だったな…」



ペン:「材料がこんなにも近くにあったなんてな」





ハンチ:「…ふふ。君たち正気?」





スパナ:「でっでもどうやって卵の手に入れるの?ここ海の上…」






しゅばばばっダン!!!!







サシラ:「おら゛今すぐお前らの卵全部持ってこいや!!!!はよせぇへんかったらこいつ首パーン撥ねんぞゴラァ!!!!!大人しぃ持ってきたら乾パンやるから!!!!!」


クエー       くわー


   バサバサバサ           グェ〜









バン:「あいつ、カモメ相手に人質…いや、鳥質とって卵脅し取ろうとしてんぞ」



ペン:「よし、卵はあいつに任せよう」



バン:「よしなのか?」



シャチ:「小麦粉は、乾パン砕こう」キランッ



バン:「まじか」



シャチ:「それかスープの具を乾燥させて粉にするとか」


ペン:「よし、乾パン砕こう。スープの具よりまだ乾パンの方が小麦粉に近い気がする。」



バン:「乾パン大活躍だな」





バン:「って、よしなのか?」



スパナ:「み、ミルクはどーしよ?」



シャチ:「アザラシの母乳とか」



ペン:「おま、シャチ今日冴えすぎじゃね?おれ超鳥肌」



シャチ:「俺はいつだって…皆を震わせる存在でありたいのさ…」


ガシッ


ペン:「っシャチ…!お前!!」

ガシッ


バン:「うっとうしいからそのノリ止めやがれ」



シャチ:「バンさんもご一緒に!」



バン:「だれが」



ペン:「っと、ここまで決まったらやっちまうか」



スパナ:「じゃあ僕乾パン砕くね!」



シャチ:「俺はアザラシだ!!行こうバンさん!!!!」



バン:「なんだかんだでお前もノリ気なのな」



シャチ:「バンさんはやくー!あ、おーいベポー!!!アザラシ狩るからちょっとこいよー!!!」


ベポ:「アザラシ?!!ジュルルルンあいあいあーい!!!」



シャチ:「バンさ〜ん!」



バン:「・・・はいよぃ」
ペン:「えーっと…なんか袋袋…」



がさがさ



ハンチ:「…」


ペン:「っかしいな…ここか?」



がたがた



ハンチ:「ねぇ」



ペン:「んー?」



ハンチ:「どおしたのペン君まで。あのアホみたいな話にやけに積極的じゃないの」



ペン:「……あー…まっ!あれだ」



ハンチ:「?」



ペン:「あの人が生まれた日を、なんであれこうやってみんなで祝うことをしてみたかった、とか思ってみたり?」



ハンチ:「(ピュー♪)へぇ。それは忠誠心からくる思いかい?」


ペン:「さぁな。でも」











ペン:「祝ってあげたいってなったんだよ。俺にだってそれくらい思う」



ハンチ:「ふふ。……そう。変わったね君も」



ペン:「ハンチもな」















* * * * *




ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ペン:「スパナ疲れたか?」


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


スパナ:「大、丈夫!ケーキ作ろうって言い出したのは僕だから、頑張る!!」


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


「ほんと健気」ボソッ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


スパナ:「うん?なんかいった?」


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ペン:「なんも。あと一缶分の乾パン潰したら終わりな」


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ

スパナ:「はーい!」


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ


ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ





ドッざっぱぁああああん!!!


シャチ:「うぎゃああああああああ海王類あああああ!!!」


バン:「こんっのくそシャチ!!!お前がやたらめったら誘導弾打つからこのあたりの主っぽいのがおきちまったじゃねぇか!!!」


ギシャアアアア!!!!


ベポ:「怒ってる!!めちゃくちゃ怒ってるよ!!!わわわわこっちに来たああ!!!!」


ばっっちゃぁああん!!!!


シャチ:「うっわ冷たっ!!!やりやがったなあんやろっ!!」


ずだだだだだだだだだだだだだだだ


バン:「だ・か・らやたらめったら打つなボケえええ!!!!」


ガチャンガチンッガションっ!


ずだだだだだだだだだだだだだだだチュインだだだだだチュインチュンだだだだだだ


シャチ:「ええええええバンさんなんでこっちに向かって銃打っr ずだだだだだだだだだチュンチュインだだだだ ぎゃあああああああああああああ!!!!」


バン:「敵ってのはなぁ大抵身近にいるもんなんだよ。つーことで俺の安全を脅かすお前は直ちに果てろ」


ずだだだだだだだだだだだだだだだ


シャチ:「しゃ、洒落になんねぇってこれ!!ちょ、バンさあ あ あ あ あ !!!」


ベポ:「ねーぇ!!!!それより今ってアザラシ繁殖期なの?!!!母乳でるのおおおおお?!!」


バン:「俺がそんなアザラシの生態について知ってるわけねぇだろ!!!!ワカメにでも聞きやがれ!!!」


ずだだだだだだだだだだだだだだだ


ギシャアアアア!!!!


ベポ:「ハンチング、今部屋に帰ってったよー!『僕はいいや。ケーキできたら教えて』だって!!」


バン:「あんっっっのオカマうねうねくそワカメぇえええええ!!!!!この状況わかってるだろうが手伝いやがれ!!!!!!!」


サシラ:「…」


バン:「サシラ!!お前も手伝え!!!あ、卵はどうした?」


サシラ:「…『卵だけはおやめください。代わりに、この身を捧げます。』って。今無抵抗のカモメを5羽ほど入手しました。どうします?」


バン:「どうしますって、ナチュラルにつかえないなお前!!!ある意味すげぇし!!〜〜〜とにかく手伝え!!!」


サシラ:「…」(戦闘態勢)


シャチ:「だから、俺見て構えんじゃねぇよ!!!」


ベポ:「僕今からそのカモメたちにどこからか卵持ってくるように頼もうか?」


サシラ:「…頼む」



ギシャアアアア!!!!



サシラ:「っ?!!!」(なんやあのでっかい海王類は!!!)


ギシャアアアアアアアっ!


シャチ:「あーもぉおおガトリングとってこようかなー!!」


バン:「素手で行け」


シャチ:「いやいやいや死ぬでしょーよ!!!!」


バン:「今だ、よしいけ!!!」シャチ:「よしじゃねぇええええええ!!!!!」


サシラ:「…」(アザラシ捕獲でなんでこんなことなっとるんや…)


ベポ:「卵30個、カモメたちが市場からパチってくるってー!!!」


バン:「よしよくやった!!!」


サシラ:「…さんきゅ」(ボソ)


シャチ:「よっしみんなでこの海王類たおすぞおおおお!!!!」



どっかあああああああん!!!!ずだだだだだだだだだだだだだだだどっかあああああああん!!!!えええええこの海王類メス?!!!母乳でるかもやったね!!!!ごっごっごっごっごっごっごっごっうぎゃああああああああごっごっごっごっごっごっばっっちゃぁああん!!!!ごっごっごっごっごっごっああああああ!!!しゃああああああちいいいいいいいいい!!!!!!ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ来たああ!!!







ロー:「何してんだお前ら」




スパナ:「ああああトラせんちょおおおおおおお!!!!!!!!」


ペン:「船長!」


バン:「ロー!!!」


サシラ:「ッ船、長!」

ぱたぱたぱた


ハンチ:「あ、ロー君」


シャチ:「せえええええんちょおおおお!!!!!」










Joyeux anniversaire!

大好きです















ロー:「お前ら、うっせぇよ。」



20111006
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