H

使いきった酸素
取り巻きの存在価値
額縁を彩った引き立て役
愛のおこぼれを貰う
蔑むのは自分と
不幸せが幸せ
光の背中の影が咽び泣く
きれいな建前
上に行けない惨めさを
見るだけの華
死角こそが定位置
これこそが僕
どうやら記憶喪失
擦りきれた爪先
記憶は腐り落ちた
隣の空席に違和感
確か何処かで聞いた声
頭の中で待ち合わせ
匂いが違うと物語る
無意識に追いかける
涙のスイッチ
ずっと求めていた
もう二度と忘れない
出ていく君を見送った
揺るがない瞳
また、はもう来ない
嘘つきと呟いた
消えゆく温度
ただただ君を困らせた
君のせいで欠陥





 
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